空恐怖症は空を飛ぶ事が怖いという恐怖症ではなく、空自体に対して恐怖を覚えるという恐怖症で、高所恐怖症とは明確な区別がされています。

 

雪恐怖症雷恐怖症と同じ自然環境型の恐怖症に分類され、災害が多い地域で多く見られると言われています。

 

日本では東日本大震災後に増えつつあるという意見が提唱されており、問題視されるべきだという声が高まっています。

 

 

空恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★★

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

空恐怖症に悩む人の多さは他の恐怖症と比べると少ない方ですが、空を避けて生活する事は現実的に非常に困難な事で、生活密着度は非常に高いと言えます。

 

克服できる可能性は中程度とされていますが、総合的な危険度は高いと判断せざるを得ないでしょう。

 

特に雲恐怖症とは別とされていますが、医師が混同して診断する事によって治療が長期化する例も問題視されています。

 

 

空恐怖症の原因と症状

 

空恐怖症の原因は様々で、原因によって対処法も異なります。

 

特に雲を見る事を避ける人は多く、地震雲や入道雲、今まで見た事がない雲を見るかもしれないという予期不安が恐怖症の原因となります。

 

また、太陽を直接見てしまう事を心配し過ぎるというケースもあるようです。日本国内では少ない症例ですが、空を神聖なものに感じるという気持ちが高まり過ぎる事によってローマ教皇恐怖症イギリス恐怖症に似た症状を表す事も確認されており、この場合は宗教や信仰心が深く関連する事が分かっています。

 

 

空恐怖症への対処、克服法や注意点

 

空恐怖症は高所恐怖症とは別の恐怖症ですが、飛行機に乗る際は十分な注意が必要です。飛行機内ではほとんどの景色が空なので、閉所恐怖症の様な症状が出たとの記録もあり、関連性が問われる恐怖症も多い事から他の恐怖症の合併が常に高リスクで付きまとう事が懸念されています。

 

症状としては心拍の乱れや吐き気などが代表例ですが、パニック発作を伴うケースでは特に他の恐怖症の併発や不安障害が疑われます。

 

空恐怖症の治療法に投薬が採用される事は30%ほどと言われており、基本的には認知行動療法が選択されます。

 

曝露療法を中心に認知再構成法や森田療法を組み合わせた技法が試され、多くのケースでは克服や大幅な軽減が達成されています。医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されており、効果も高まる事が分かっています。

 

しかし宗教が関連する原因の場合はなかなか軽減させる事が難しく、治療が長期化する事もあるようです。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

空恐怖症は自然環境型と宗教が関連する型に大別する事ができます。

 

原因も多様ながら治療法も多様なので、まずは原因をはっきりとさせる事が克服への近道となります。

 

確実な克服や軽減に向けては必ず医療機関を受診するようにしましょう。

 

あなたが空恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。