イギリス恐怖症は日本人ではほとんど見られない恐怖症ですが、イギリス人に対するものなのかイギリスという国に対するものなのかは意見が分かれています。

 

その原因はイギリス(Great Britain)を構成するイングランド以外の国であるスコットランド人がイングランド人に対して恐怖を覚えるといった例があるからだとされています。

 

一見複雑なイギリス恐怖症ですが、このページで詳しく解説していきます。

 

 

イギリス恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

イギリスはヨーロッパでも歴史のある先進国の一つで、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国で構成されている連合国家です。

 

この4つの国家間でイギリス恐怖症は最も多く確認されており、直接関連しない国では非常に稀な症状です。日本でも非常に少なく生活への影響度も少ないとされていますが、現地では悩む人がいる事が分かっています。

 

その場合での生活密着度は一気に高まり、住む国や職業選択にも大きくかかわる事になります。総合危険度は中程度とされ、克服の可能性は決して低くはないようです。

 

英語での表記はAnglophobiaとされています。

 

 

イギリス恐怖症の原因と症状

 

イギリス国内では特にイングランド以外の国のアイデンティティが強く関連している事が分かっており、イングランド主体のイギリスに同化してしまう事に強い心配があり、恐怖症に発展するケースが報告されています。

 

実際スコットランドに住むイングランド人の約半数はスコットランド人から嫌がらせや差別を受けた事があるという調査結果があり、長い歴史に深く根差した恐怖症であるという説が支持されています。

 

イギリス国外の例では、イスラム教徒がキリスト教恐怖症の発展型としてイギリス恐怖症の症状が見られたケースがあり、ローマ教皇恐怖症アルバニア恐怖症と類似する点がある事が指摘されています。

 

その他の原因は過去のイギリス人が関係したトラウマ体験が実例として報告されています。日本人ではごく少数ですが、歴史の長い先進国の人から自分がどう見られるかが極端に心配になるという対人恐怖症に近い例が確認されています。

 

イギリスを構成する国以外ではフランス、アメリカ、イラン、中国、オーストラリア、ニュージーランドでの発症例が比較的多い事が分かっていますが、イギリス国内と他の国では原因が大きく違う事が特徴的と言えるでしょう。

 

症状はイギリス国内では強い怒りや嫌悪、心拍や血圧上昇が主な症状で、イギリス国外では硬直や動悸、パニック発作が確認されています。

 

 

イギリス恐怖症への対処、克服法や注意点

 

イギリス恐怖症の克服法に投薬が選択される事は少なく、基本的には認知行動療法が優先されます。

 

認知再構成法や曝露療法を組み合わせて治療にあたる事が多いようですが、最近では森田療法の効果が見直されており、効果的な実践に向けての研究が進められています。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

イギリス恐怖症は日本国内では稀ですが、イングランド以外のイギリスを構成する国で多い事がわかっており、イリス国内と他の国では原因や症状も変わる事で知られています。

 

症状の種類や度合いによっては場合は医療機関で受診する事が勧められています。

 

あなたがイギリス恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。