対人恐怖症は他人そのものが怖い場合もありますが、多くは他の他律的な恐怖症が原因になっていたり、関連する事がほとんどです。
社会不安障害と非常に似ていて、重症なまま放置すると社会から身を引こうとする傾向が強まり、引きこもってしまう可能性があります。
また、他の恐怖症を併発する事もあるので、周りも十分な注意が必要です。
対人恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★★☆
生活密着度 :★★★★★
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★★☆
対人恐怖症は視線恐怖症、赤面恐怖症、結婚恐怖症、自己臭恐怖症などの対人が関係する恐怖症の総称とも捉えられています。
単に他人が怖いのではなく、本人の考えや思いも関係するので周りの理解が得られにくい事も特徴です。
対人恐怖症の原因と症状
対人恐怖症に悩む人は世界的に見ても日本人が多く、日本の文化が関係していると見られています。
文化依存症候群に分類され、特に「恥」を意識する文化が原因とされているので、非常に根深い問題となっています。
自分の行動や表情、しぐさが相手を不快にさせるのではないかと恐怖心を持ち、ひどい場合だと逆に相手を疑ってしまうケースもあります。
症状としては他の恐怖症に比べると多岐にわたり、動悸や発汗、震えの他にも吃音(どもり)、呼吸異常、パニック発作などが挙げられます。
対人恐怖症への対処、克服法や注意点
対人恐怖症に悩むのなら、まずは家族や周りへの理解を得る事が重要です。
また、もし相談されたら相手の言う内容を否定せず、しっかりと話しを聞いてあげて場合によっては専門機関への受診をすすめましょう。
付き添ってあげる事が有効なケースも多くあります。対人恐怖症の克服を目指すなら、必ず医師の指導の下で正しい方法で取り組んで下さい。
治療法としては一般的には認知行動療法を中心としたものになる事が多いようです。
また、客観的な新しい考え方や捉え方を再認識する認知再構成法と、不安を感じる状態に身を置いて不安を減らしていく曝露療法の組み合わせが近年では非常に有効とされています。
まとめ
対人恐怖症は色々な人やコミュニケーションが関連する恐怖症の総称とも、また色々な関連する恐怖症へ細分化されるとも捉える事ができますが、色々な恐怖症を併発してしまう事がある恐怖症です。
日本独自とも言える教育や文化に根差した恐怖症ですが、今後、より良い治療法が研究されていくでしょう。
あなたが対人恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。