風恐怖症は強い風に対する恐怖症で、雷恐怖症や雪恐怖症などと同じ自然環境型の恐怖症に分類されます。
恐怖症としての認知度は非常に低く、家族や周囲の理解を得られない事も多くあるようです。
予期不安が関係すると強迫性障害や不安障害と診断される事もあり、場合によっては注意が必要な恐怖症です。このページで詳しく解説していきます。
風恐怖症とは?
悩む人の多さ:★☆☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
風恐怖症に悩む人の多さは比較的少ないとみられていますが、生活密着度が高い事が注意点として挙げられます。
一方で克服できる可能性は他の自然環境型の恐怖症に比べると高いとされ、適切な治療を受ける事で克服への道が見えてきます。
しかし悩む人の少なさから、家族や周囲への理解を深める事が最重要になると言われています。
風恐怖症の原因と症状
風恐怖症の原因は主に過去のトラウマ体験が原因となっている事が多いようです。
強風によって物が飛んできたり、自分が吹き飛ばされそうになった経験が多くみられるようです。
他の原因として、強風の経験はないのに強風に晒された時の対処法が分からず、予期不安を強く感じることが恐怖症に発展する事もあります。
症状として過呼吸の例が一番多く、そこまで強くない風に対してもその場から動けなくなるケースもあります。
日常で風を避ける事が困難な事から、対人恐怖症や引きこもりに発展する事が懸念されています。
風恐怖症への対処、克服法や注意点
風恐怖症が幼少期でみられる場合は思春期を経て大人になるにつれて軽減もしくは克服できる事が多く報告されています。
成人で重い症状を持つ場合は医療機関での受診が必要です。
治療法としては主に認知行動療法が試され、曝露療法や系統的脱感作法、認知再構成法を複合的に組み合わせる事で高い効果が得られることが分かっています。
症状が重い場合でも投薬による治療は非常に稀で、治療法は認知行動療法を希望する方が良いとされています。
まとめ
風恐怖症は自然環境型の恐怖症で重篤な症状を表す例が少ない事から、完全克服は可能だと見られています。
しかし日常生活で風を避ける事は困難な事から、周囲の理解を求める事が大切で、状況によっては長期的な治療が必要な場合もあります。
また、類似する恐怖症との関連も指摘されている事から、他の恐怖症を合併する前に治療に取り組み事が推奨される恐怖症です。
あなたが風恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。