13という数字は様々な理由で西洋で忌み嫌われる数字ですが、日本でも昔は忌み数であった可能性が指摘されており、日本人でも警戒が必要な恐怖症です。

 

英語表記ではギリシャ語からTriskaidekaphobiaと表記され、宗教信仰の深い欧米では比較的メジャーな恐怖症です。

 

このページでは13恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

13恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

13恐怖症の総合的な危険度は判定が難しいところですが、宗教での教えが深く関係するならば克服しにくいと言えるでしょう。

 

欧米では13を忌み嫌うという事もあり、666恐怖症の例のように12の次は「12a」「12+1」や「14」と、13という番号を記載しないあるいは番号を飛ばす習慣もあるので、生活密着度は日本よりは少ない傾向にあります。

 

逆に日本では4恐怖症を代表するように、4と9が駐車場や部屋番号で飛ばされる番号となっていますね。

 

 

13恐怖症の原因と症状

 

13という数字がなぜ不吉な忌み数とされているかは多くの説がありますが、それを解明するキーワードとなるのは「12」いう数字です。両手の指と両足(一本の足は1とする)で数えられる数字は12であり、それ超える事を不可能と考える「未知数説」や、六十進法によって生活に根付いた12という基数に対し、13という素数は非調和だと忌み嫌われたという説、北欧における12人の神の次の13番目が悪魔だという説、イエス・キリストを裏切ったユダの座っていた席が13番目だったなど、説の多さは枚挙にいとまがないと言えます。

 

アメリカでは2000万人ほどが「13日の金曜日恐怖症(Friggatriskaidekaphobia)」だという事が立証されています。

 

症状は国や宗教によって多岐にわたり、特にフランス、ドイツ、イギリス、アメリカでは重い症状が確認されています。

 

13という数字を見るだけでその場から動けなくなったり、動悸や吐き気も代表的な症状です。

 

重症の場合は13という言葉聞いただけでパニック発作を起こす例も報告されています。

 

 

13恐怖症への対処、克服法や注意点

 

13恐怖症は文化や宗教によって色々な症状を表しますが、克服へ向けての治療は認知行動療法が最優先されます。

 

初期段階での曝露療法は避けられる傾向にありますが、認知再構成法や系統的脱感作法という技法の組み合わせによって完全克服は難しくても大きな軽減を期待する事ができます。

 

治療後期で曝露療法が試される事もあり、また軽減すら困難な場合は薬物治療も検討される事があるようです。

 

 

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

13という数字に対する恐怖は日本での4や9に対する恐怖より大きいかもしれません。カトリックをはじめとする敬虔なキリスト教信者が多い欧米ならではの恐怖症と言えるでしょう。

 

しかし日本でもキリスト教徒は増えており、また物流や通信の発展によって13という数字に対する恐怖を伝える映画や音楽などの作品に触れる機会が多くなっている事から日本人での症例も増えていくかもしれません。

 

克服へ向けた治療を実践する場合は医師やカウンセラーの下で行うようにしましょう。

 

あなたが13恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。