世の中にはたくさんの恐怖症が存在し、現在でも新たに発見される事が珍しくありません。

 

片栗粉恐怖症も最近その存在が認められた限局性恐怖症の一つで、今まで苦しんできた人達にとって救いの手となっています。

 

このページでは片栗粉恐怖症の実例や危険性、症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

片栗粉恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

片栗粉恐怖症に悩む人の数は少ない方ですが、小麦粉なども恐怖の対象となる粉末恐怖症を含めると中程度になると言われています。

 

生活密着度は高く、日常生活や職業選択に影響する事を考えると決して無視はできない恐怖症です。

 

しかし原因にもよりますが完全克服できる可能性は比較的低く、基本的には日常生活に支障がない程度にまで軽減させる事が治療の目的となるケースが多いようです。

 

 

片栗粉恐怖症の原因と症状

 

一番多い原因は片栗粉を握った時の「キュッ」という音や片栗粉自体の触感が生理的に気持ち悪く、過剰に避けようとする事で限局性としての症状が表れます。

 

放置すると片栗粉以外の粉末に対しても恐怖心を抱くようになり、重症化すると引きこもりの原因となる恐れがあります。

 

症状としては悪寒や多量の発汗、心拍の乱れなどがあり、想像するだけで嘔吐したりパニック発作に至る例も報告されています。

 

実例として、きまぐれクックを運営するYouTuber(ユーチューバー)の金子(かねこ)さんが片栗粉恐怖症で、動画内で驚く姿を見る事ができます。

 

※1:37、5:27参照

 

特に1:37の部分では反射的な恐怖が見られます。

 

しかし7:35にある通り、ある程度慣れると袋の上からなら触れる事が可能になっています。

 

 

片栗粉恐怖症への対処、克服法や注意点

 

生理的な嫌悪が関連するケースが多い事もあり、完全克服する事は難しい事が分かっていますが、放置すると危険な事から軽減に向けた治療が推奨されています。

 

治療にあたっては認知行動療法が最優先で選択され、実際に少しずつ片栗粉に触れて危険がない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)をはじめ、恐怖を階層化して原因を把握する系統的脱感作法などが必要によって組み合わされます。

 

重症化のケースであっても投薬治療が選択される事はまずないと思って良いでしょう。

 

注意点としては独自での治療や強引な治療はさらなる重症化を引き起こす可能性があり危険です。治療は必ず周囲の理解を得た上で医師やカウンセラーの指導のもとで行うようにしてください。

 

まずは家族や周囲に打ち明ける事が克服に向けての第一歩となる事は間違いありません。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

片栗粉恐怖症は生理的嫌悪が原因となる事が多い恐怖症ですが、放置すると他の恐怖症を合併する恐れがある危険な恐怖症です。

 

完全克服は難しいものの、日常生活に支障がない程度にまで軽減できる可能性は十分にあるので、医療機関で受診してみる事をおすすめします。

 

あなたが片栗粉恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。