睡眠する際にテレビをつけたままでないと眠れない人はいませんか?

 

完全な無音状態に対して不安を感じる人はいませんか?

 

無音になる事に恐怖を感じ、わざと音を立てるといった経験はありませんか?

 

このページでは無音に対して恐怖を抱くという静寂恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

静寂恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★★☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

無音に対して恐怖を感じる静寂恐怖症に悩む人の数は予備軍を含めると少なくはありません。

 

生活密着度においても無音状態を完全に避ける事は難しく、日常生活や社会生活に影響を及ぼす危険性は高いとされています。

 

騒音恐怖症とは真逆の性質を持ちますが、音恐怖症(特定の音響に対する恐怖症)や暗所恐怖症とは共通点があり、世界各国で研究が進められています。

 

原因が特定されない状態では完全克服する事は難しい反面、原因さえ突き止める事ができれば克服する事は十分に可能だと言われています。

 

 

静寂恐怖症の原因と症状

 

無音状態に対する恐怖症の原因は完全には解明されておらず、研究者の間でも手探りの状態が続いているのが現状ですが、少しずつ研究の成果が表れ始めています。

 

静寂状態においては自分の存在に不安が表れたり何かが起こるのではないかという不安が前面に出る事が原因ではないかという説が現時点においては有力で実際に支持を得ています。

 

総じて予期不安が原因とされ、放置すれば不安障害に発展する引き金になる危険性があると言われています。

 

主な症状は動悸や息切れ、心拍の乱れ、吐き気等が挙げられますが、重症時には嘔吐やパニック発作に至る例も報告されています。

 

 

静寂恐怖症への対処、克服法や注意点

 

静寂状態に恐怖を感じる事は遺伝的要素が関係するという研究結果もある事から、家族に対して理解と協力を得る事は比較的しやすいと考えられています。

 

しかしそれが裏目に出てしまい、精神論だと一蹴されてしまったり独自の治療で克服させようとする例が後を絶ちません。

 

時代や世代によって適切な治療をするべきだと訴えられる中、完全に逆行してしまいがちなので注意が必要です。

 

治療は医療機関で実践する事が克服への最短距離となり、安全な方法となる事は間違いありません。

 

幼少時に症状が見られる場合は年齢を重ねるにつれて症状が軽減されていき、思春期を超えた頃に自然と克服できる場合がありますが、治療を開始するかは医師の判断によります。

 

治療には認知行動療法が優先され、実際に静寂の中でも何も起こらない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)の効果が最も有効である事が実証されています。

 

状況によっては認知再構成法や系統的脱感作法などの技法が組み合わされますが、投薬による治療は通常では選択されません。

 

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

静寂恐怖症は無音状態や暗闇に対して恐怖を感じる恐怖症で、放置すると他の恐怖症を合併する危険性があります。

 

限局性恐怖症としての症状が表れる場合は早期の内に医療機関で受診しましょう。

 

治療にあたっては必ず医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されており、独自で治療する事は重症化を招く事から現実的ではありません。

 

あなたが静寂恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。