世の中には人間には見えないものがたくさん存在し、電磁波や紫外線はその代表例だと言えます。
様々な恐怖症が認められる中、人間の目には見えないものが恐怖の対象となるケースは珍しくはありません。
特に健康というものがブームと呼ばれるほど重要なトピックになっている今、目に見えないものに対する恐怖症が注目され始めています。
このページでは電磁波恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
電磁波恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★★
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
電磁波恐怖症に悩まされている人の数は予備軍を含めると中程度とされますが、依然増加傾向にあるようです。
現代においての生活密着度は非常に高く、電磁波を完全に避けて生活する事は不可能と言っても過言ではないでしょう。
当然社会生活にも大きな影響を与え、職業選択はおろか日常生活もままならず、死活問題にまで発展する可能性は高いと言わざるを得ません。
一方で適切な治療をする事ができれば克服できることもでき、日常に影響しない程度まで軽減させる事も十分に可能です。
できるだけ早期に治療を開始する事が重要なポイントで、重症化すると不安障害となり治療は困難なものになってしまいます。
電磁波恐怖症の原因と症状
電磁波は磁場や空間の変化によって生まれる波動で、人間の目には見えません。
それによって様々な民間伝承として信じられていますが、中には間違って伝えられる事や確実性がない情報もしばしばあります。
代表的な例として心霊現象があり、霊体が電磁波の発生によって作られた幻覚だという情報は根強く支持されています。
電磁波が人体から発生しているという説も多く、電磁波が強く出る人は電化製品に触れると壊れると信じる人も少なくありません。
このような経緯から目に見ないからこそ恐怖を感じてしまうというケースが後を絶たず、本来必要のない恐怖に悩まされるようになります。
症状は強く意識してしまった際に起こる動悸や倦怠感、吐き気などがあり、重症時では呼吸困難や過呼吸、失神に至る例も報告されています。
他には思いつめすぎて涙が止まらなくなるという例も確認されており、比較的重症化しやすい事が最近の研究で明らかになっています。
電磁波恐怖症への対処、克服法や注意点
他の恐怖症にも言えますが、周りに相談しても理解されない事が多く一人で苦しみを抱え込んでしまう傾向にあるので、まずは家族や周囲としっかりと向き合い、限局性恐怖症としての症状が出ている事を伝える事が重要です。
ここで独自の治療や精神論で片付けてしまわれないように、周囲の協力を得た上で医療機関で受診する事が克服への第一歩です。
ほとんどのケースで認知行動療法が治療法として採用されますが、定番の曝露療法(エクスポージャ法)は現実的に難しく、代わりに認知再構成法や森田療法が選択肢となります。
治療期間は原因や症状によってまちまちですが、克服できる可能性は高いのでじっくりと望みましょう。
まとめ
電磁波恐怖症は目に見えないものに対する恐怖という事もあり、周りからの協力や理解を得にくい恐怖症です。
しかし日常生活において電磁波の影響を受ける事を避けるのは非常に困難なので、症状が気になる場合は医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。
あなたが電磁波恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。