最近は健康ブームや値上がりが原因で禁煙する人が増えてきており、たばこに対するマナーも重要視されるようになってきました。

 

その影響からかタバコの煙を極端に嫌う人もいますが、限局性恐怖症の症状が出るようなら単なる嫌煙として片づけられません。

 

このページでは煙草恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

煙草恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★★☆☆

生活密着度 :★★☆☆☆

克服可能度 :★★★★☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

煙草に対して恐怖症としての症状を表す人は少ない方ですが、煙恐怖症と同義で考えるとその数は中程度だと言われています。

 

タバコや煙を避ける事はある程度可能ですが、付き合いの場でそれを強要する事はできず、人間関係に影響を及ぼす危険性は排除しきれません。

 

嫌悪と恐怖症は明確な違いがありますが、煙草恐怖症ではその判別がつきにくく、放置してしまった結果重症化するという最悪のケースに陥ってしまう例が後を絶ちません。

 

適切な治療によって克服する事も十分に可能なので、早期の内に治療を始める事が重要なポイントです。

 

 

煙草恐怖症の原因と症状

 

タバコに対する嫌悪から始まり、煙を意識し過ぎて様々な症状が表れるようになるケースが一番多く、そのため周囲から恐怖症だと受け入れてもらえない事で一人で悩み続ける人が多いと言われています。

 

特に副流煙に対して恐怖を感じ、吸ってしまうとガンなどの病気になるという心配が高じて極端な回避行動に出るようになります。

 

重症化するとPM2.5な黄砂などの大気汚染も恐怖の対象となり、引きこもりの原因となる事すらあります。

 

主な症状は悪寒や吐き気、多量の発汗などがあり、重症時は呼吸困難や嘔吐、パニック発作に至る例も実際に確認されています。

 

 

煙草恐怖症への対処、克服法や注意点

 

煙草の煙は確かに健康に悪いものですが、どの程度許容できるようになるかが克に向けたポイントとなります。

 

治療法は認知行動療法がスタンダードとなりますが、他の限局性恐怖症の治療に高い効果を発揮する曝露療法(エクスポージャ法)は使いづらく、実際に煙を吸ってみるという治療法は現実的ではありません。

 

代わりに森田療法が高い効果を期待できると言われ、日本国内だけでなく海外でも採用されています。

 

場合によっては認知再構成法も併用されますが、薬物治療を選択する医師はほとんどいません。

 

注意点としては必ず家族や周囲の理解と協力を得る事が重要で、克服への第一歩となる事は間違いないでしょう。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

まとめ

 

煙草恐怖症は単にタバコが嫌いというものではなく、放置すると他のものまで恐怖の対象となり、生活にも影響をきたしてしまいます。

 

特にタバコの煙だけでなく、煙草そのものに恐怖を感じ、症状が出るようなら要注意です。

 

症状が気になる場合は医療機関で受診し、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が勧められています。

 

あなたが煙草恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。