火災現場での一番危険なものは炎や熱ではなく煙だと言われており、真っ暗な中でのパニック状態で方向が分からなくなるとあっという間に命を落とす事が指摘されています。
煙恐怖症はこのような経験がなくても症状を表す事があり、不安障害との強い関連が疑われています。
このページでは煙恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
煙恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★☆☆
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
黒煙などの危険な煙は誰でも恐怖を感じて避けようとするものですが、どんな煙でも恐怖の対象となる例は比較的少ないとされています。
対象となる煙の種類や症状によって生活密着度はまちまちですが、症状によっては注意が必要です。
無害な水蒸気や湯気に反応する場合は非常に危険で、食事や入浴を妨げてしまい、結果引きこもりの原因となってしまう可能性が問題視されています。
一方で完全克服できる可能性も十分にあり、本格的な治療を開始する価値はあると言えるでしょう。
煙恐怖症の原因と症状
特に有害な煙に恐怖を感じる例が多く煙草恐怖症とも関連があると言われており、研究が進められています。
過去に火災にあったという経験がPTSD(心的外傷後ストレス障害)となった場合もありますが、本能的に煙というものが怖いというケースも後を絶ちません。
特に心当たりがなくても煙や蒸気ですら怖いという例もあり、蒸気恐怖症と混同されがっちで、全容の解明は未だされていないという意見が大多数を占めます。
症状としては動悸や硬直、吐き気などがあり、重症時では数ある恐怖症の中でも嘔吐やパニック発作の例も比較的多く、想像しただけで症状を表す人もいるほどなので重症化には十分な注意をするべきです。
煙恐怖症への対処、克服法や注意点
不安障害と診断されると薬物治療が選択される場合もあり、治療期間も長期化する傾向にありますが、そうでなければ認知行動療法がスタンダードな治療法となります。
遠くに見える煙や無害な水蒸気が恐怖の対象となる場合は実際に遠くの煙を見たり湯気や水蒸気に触れても何も起こらない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)が有効で、必要に応じて認知再構成法や系統的脱感作法などの技法が組み合わされます。
治療は必ず医療機関で行う事が前提となるので、まずは家族や周囲の理解と協力を得る事が克服への第一歩となる事は間違いありません。
まとめ
煙恐怖症は有害な煙だけでなく湯気や水蒸気も恐怖の対象となる事もあります。
症状が気になるようなら不安障害に発展する前に治療を開始する事が理想で、早期発見と早期治療が求められています。
治療にあたっては必ず医師やカウンセラーの下で取り組む事が前提で独自の治療は症状を悪化させるリスクがある事を忘れてはいけません。
あなたが煙恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。