様々なSNSでのコミュニケーションが主流となる現在、カメラやスマホを使った画像や動画は人間関係の維持や構築においてとても重要になってきました。

 

プライベートだけでなくビジネスでも活用され、オフィシャルホームページと並んで社会的信用の得るための要素と言っても過言ではありません。

 

しかし写真を撮る時にポーズを取る事に恐怖を感じる例がある事が分かっています。

 

 

ポーズ恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

ポーズ恐怖症に悩む人の数は少ないと言われているものの、関連する恐怖症を含めるとその数は未知数と言われています。

 

また予備軍の多さも色々な方面から指摘されています。携帯電話にカメラが標準搭載されSNSが爆発的に普及している現在において生活密着度は高く、ポーズ恐怖症と現代社会は非常に相性が悪いと言わざるを得ません。

 

一方で適切な治療によって完全克服できる可能性も残されており、症状に苦しむようなら本格的な治療をする価値は十分にあるでしょう。

 

 

ポーズ恐怖症の原因と症状

 

関連が強く疑われる恐怖症としては大きく分けて3つあるとされています。カメラ恐怖症フラッシュ恐怖症対人恐怖症が代表的な例として挙げられます。

 

カメラ恐怖症が関連するケース

カメラ恐怖症自体、原因がさらに細分化されますが、ポーズ恐怖症を併発しやすい事が分かっています。克服できる可能性は中程度で、早期発見と早期治療が求められています。

 

フラッシュ恐怖症が関連するケース

このケースでは強い予期不安過去のトラウマ体験が原因となり合併する例が多いとされています。特にPTSD(心的外傷後ストレス障害)が関係する事もあり、この場合においては放置する事は非常に危険で、フラッシュを想像するだけで症状が出るのが特徴です。

 

対人恐怖症が関連するケース

このケースが一番多く、他人から自分がどう見られるかが気になって後述する症状を表します。恥を意識するという日本をはじめとするアジア圏の独自文化と言われている文化依存症候群として有名で、完全克服の可能性は上記のケースより低く、基本的には日常生活に支障をきたさない程度にまで軽減させる事が治療の目的となります。

 

 

ポーズ恐怖症の症状

 

どのような恐怖症が引き金となっていても限局性恐怖症としての症状はある程度共通するようです。

 

過度の回避行動や多量の発汗、呼吸や心拍の乱れ、吐き気などが主な症状ですが、重症時には嘔吐やパニック発作に至る例も報告されています。

 

 

ポーズ恐怖症への対処、克服法や注意点

 

よほどの重症時でない限り投薬治療が選択される事はなく、治療には認知行動療法がまず優先されます。

 

実際にポーズを取っても何も起こらない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)も有効ですが、近年ではどんなポーズを取っても自由で、他人を不快にさせる事はないと意識づけるという森田療法の効果が高いとされ、日本だけでなく世界各国でもスタンダードな治療法として採用されています。

 

注意点としては、必ず家族や周囲の理解を得た上で独自の治療法を実践せず、医療機関で治療をする事が挙げられます。

 

実際に家族内で克服しようとして逆に重症化を招いた例が後を絶ちません。治療は必ず専門家に任せるようにしましょう。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

ポーズ恐怖症は色々な限局性恐怖症が関連すると疑われている恐怖症です。

 

その特性上、複数の恐怖症症状によって重症化するリスクは高いと言えます。

 

早期発見と早期治療が重要で、治療は必ず家族や周囲の理解を得た上で医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。

 

あなたがポーズ恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。