カメラのフラッシュが怖いというフラッシュ恐怖症は症状を放置するとフラッシュだけでなく他の恐怖症を合併する危険性のある恐怖症である事が分かっています。
日本だけでなく海外でも症例が確認されており、性別や年齢に関係なく見られる事が特徴と言えます。
このページではフラッシュ恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
フラッシュ恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
フラッシュ恐怖症に悩む人の数は比較的少ないとされているものの生活密着度は高く、完全に避けるのは困難で、特に社会生活に大きな影響をきたします。
症状によっては職業選択にも関わるので早期発見と早期治療が求められています。フ
ラッシュが光ると分かっていても突然に感じる事がほとんどで、完全克服は難しいと言われており、基本的には生活に支障がないレベルにまで軽減させる事が治療の目的となります。
フラッシュ恐怖症の原因と症状
フラッシュ恐怖症の原因は様々ですが、何らかの形での過去のトラウマ体験がPTSD(心的外傷後ストレス障害)となっているケースが非常に多く、他の恐怖症を併発する危険性をはらんでいます。
特に雷恐怖症や科学技術恐怖症との関連が強く疑われる事があり、フラッシュ恐怖症がこれらの恐怖症を誘発する例もありますが、逆に雷恐怖症がフラッシュ恐怖法を引き起こす場合も指摘されています。
またカメラ恐怖症との関係を指摘する声もあり、一方で1997年に起きたテレビアニメ「ポケットモンスター」内での光過敏性発作の経験が点滅恐怖症となって影響しているのではという声など、色々な憶測が飛び交っています。
現代ではスマホで画像を撮るシーンが多く突発的なフラッシュは少なくなりがちですが、まだまだ恐怖を感じるフラッシュと遭遇するという状況はたくさんあります。
症状は頭痛やめまい、吐き気、心拍の乱れ等が挙げられますが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)にまで発展している場合は嘔吐やパニック発作に至る可能性が高い事を忘れてはいけません。
フラッシュ恐怖症への対処、克服法や注意点
症状によっては薬物治療が施される事もありますが、まず一番先に行われるのが心理的な保護です。
これによって自然な回復を促す事ができるので、周囲や家族の理解と協力を得る事が克服や軽減に向けた第一歩になる事は間違いありません。
治療に当たっては認知行動療法の中でもあえてトラウマに焦点を当てる曝露療法(エクスポージャ法)の有効性が求められており、アメリカの学会でも「あらゆる治療法の中で唯一十分な効果を見込める」というお墨付きを得ています。
幼少期でフラッシュ恐怖症の症状が表れる場合は成長していくにつれて思春期を過ぎる頃に自然と克服できている事が多く、治療を始めるかは判断が分かれる所です。
いずれにせよ医療機関で治療をする事が大前提で、独自の強制的な治療法は症状を悪化させる危険性があるため厳禁です。
まとめ
フラッシュ恐怖症はPTSDが関連する事もあり、他の恐怖症を合併する危険のある恐怖症です。
時間の経過と共に症状が治まる事も多いようですが、生活に影響するようなら医療機関で受診する事が推奨されています。
治療にあたっては周囲の理解を得た上で医師やカウンセラーの下で治療に取り組むようにしましょう。
あなたがフラッシュ恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。