国内では北海道、海外ではアメリカでよく見られる一本道の定義は途中で分かれたり曲がったりせず、ひたすら地平線が見えるほどに真っすぐに続く道とされます。
広大な大地で一本道をのんびり運転する事を夢見る人がいる一方で恐怖を感じる人たちもいます。
このページでは一本道恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
一本道恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
長い一本道に恐怖を感じる人は比較的少ないながらも生活密着度に関しては意見が分かれます。
電車が真っすぐに進む事も恐怖の対象となる場合は生活密着度は非常に高まり、日常生活はおろか職業選択にまで影響する可能性があるからです。
生理的嫌悪が原因になる例が多い事から完全克服は難しいとされ、基本的には日常生活に支障がなくなるレベルにまで軽減させる事が治療の目的となる事が多いようです。
一本道恐怖症の原因と症状
分岐のない長い一本道が恐怖の対象となる理由は様々ですが、代表的なのは先の見えない長い道にめまいやふらつきを感じる事で、特に自動車やバイクを運転する人に多いケースとなります。
この原因は未だ分かっていない事から、研究の対象にもなっています。
自分自身が運転していない場合でも症状を感じる事も多く、一本道を運転する車に同乗している時や電車に乗っている時でも恐怖に悩む例がある事が報告されています。
症状は前述の通りめまいやふらつき、吐き気などがあり、重症時では想像しただけで嘔吐に至る例も確認されています。
一本道恐怖症への対処、克服法や注意点
克服や軽減に向けて一番難しいのが、家族や周囲の理解を得る事だと言っても過言ではありません。
悩みを打ち明けても理解されずに逆に怒られてしまうという例も多く、家庭内暴力に発展したというケースもあるので、打ち明けるタイミングも重要だと言えます。
しかし早期発見と早期治療が望まれる中、打ち明けるのに時間がかかってしまっていては元も子もありません。
必要であれば医師の立ち合いのもとで説明するのも有効な手段だと言えます。
治療にあたっては認知行動療法が第一候補となり、実際に一本道を体験しても何も起こらない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)に加え、必要に応じて認知再構成法や系統的脱感作法などの技法を組み合わせる方法がスタンダートとなっています。
薬物治療は稀で、相当な重症時でない限り選択される事はありません。
まとめ
一本道恐怖症は原因や症状によっては生活密着度が高く、住居や職業選択にも影響しかねない恐怖症です。
周りの理解を得る事が難しい恐怖症なのでまずは家族と話し合い、治療に向けての協力を得る事が克服への第一歩となる事は間違いないでしょう。
独自の治療法は症状を悪化させるリスクがあるので、必ず医師やカウンセラーの下で治療に取り組むようにしましょう。
あなたが一本道恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。