世の中にはたくさんの種類の宗教があり活動の拠点となる教会が存在しますが、教会恐怖症に悩む人のほとんどはキリスト教の教会に恐怖を覚えるようです。

 

また、他の恐怖症との関連も指摘されており、徐々に注目を集め始めています。

 

このページでは教会恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

教会恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

教会恐怖症に悩む人の数は全体からいうと少ない方ですが、色々なタイプの人がいる事が分かっています。

 

信仰する宗教の有無に関わらず、さらにはキリスト教信者が教会恐怖症に陥ってしまうという例もあります。

 

教会の外観だけで重い症状が出る事は少ないので、日常生活において教会に入る事を避ける事は比較的容易ですが、海外での結婚式では本物の教会が使われる事もあるので、教会に入る事を完全に避ける事は難しいかもしれません。

 

また、結婚式で使われるような教会風の建物にも恐怖を感じる場合は注意が必要です。完全に克服できるかはまちまちで、難しいようなら症状の軽減を目的とした治療をするのが最善と言えるでしょう。

 

 

教会恐怖症の原因と症状

 

限局性恐怖症としての症状が表れる原因は様々で、教会の独特の荘厳な雰囲気や教会という厳格な人間関係が原因となる事が多いようです。

 

この場合はキリスト教恐怖症ローマ教皇恐怖症との関連が指摘されています。

 

また、パイプオルガンの音に恐怖を感じるという特定の音楽恐怖症に通じるケースや閉所恐怖症暗所恐怖症と関わっている事が疑われており、原因には他の恐怖症と密接に関わり合っていると考えられています。

 

主な症状は呼吸や心拍の乱れ、多量の発汗、吐き気などがあり、重症時には嘔吐やパニック発作に至る例も確認されています。

 

 

教会恐怖症への対処、克服法や注意点

 

特に例の少ない恐怖症の対処法として大事なのは、家族や周囲への説明が第一に挙げられます。

 

そして理解と協力を得た上で独自での治療を避け、医療機関で治療をする事が克服へ向けての大前提となります。

 

幼少時で症状を表す場合は年齢を重ねると共に自然と克服できる事もありますが、実際に治療をするかは医師の判断に任せるのが確実です。

 

治療にはほとんどの例で認知行動療法が優先されます。

 

実際に教会に入っても何も起こらない事を一緒に確認していくという曝露療法(エクスポージャ法)を筆頭に系統的脱感作法や認知行動療法などの技法を必要に応じて組み合わせる方法がスタンダードな治療となります。

 

特に重症時で複数の恐怖症を合併している場合は薬物治療と併用される事もあり、治療の後期で認知行動療法の割合を高めていくという方法も有効な手段として採用されています。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

まとめ

 

教会恐怖症はキリスト教信者でも陥る事がある恐怖症で、他の限局性恐怖症との関連があると意見が有力です。

 

そのため、症状が気になる場合は医療機関で受診する事が勧められています。

 

まずは周囲や家族の理解と協力を得る事が克服へ向けての第一歩となる事は確実で、必ず医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が重要です。

 

あなたが教会恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。