食事に関する恐怖症は数種類存在し、食物恐怖症の他には会食恐怖症や食事恐怖症、特定の食物に対する恐怖症などが挙げられます。

 

その中でも食物恐怖症は危険度が高い症状と言われており、原因の究明や治療法の確立が日本だけでなく世界でも求められています。

 

このページでは食物恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

食物恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★★☆☆

生活密着度 :★★★★★

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

食物恐怖症に悩む人の数は中程度ながらも生活密着度は非常に高く、生命の危険にまで発展する危険性がある事が指摘されています。

 

完全に克服できるかは年齢や症状によっても変わり、治療期間もまちまちで再発する可能性も否定できず、総合的な危険度は極めて高いと言えるでしょう。

 

英語ではCibophobiaと表記され、特に先進国で多く見られる事が分かっています。

 

 

食物恐怖症の原因と症状

 

食物自体に恐怖を感じる事はありませんが、食べる事を拒否してしまう事で知られており、神経性無食欲症や神経性やせ症とも呼ばれています。

 

一般的に拒食症と呼ばれる症状で、特に思春期におけるボディイメージを強く思ってしまう事で発症する例が多くあります。

 

食物恐怖症は摂食障害の中でも拒食症のみ該当し過食症は含まれませんが、厚生労働省は指定する特定疾患であり、一過性のものだと決めつけるのは非常に危険です。

 

思春期における心理的要因の他には社会的要因が原因となる事もあり、慢性化するケースも後を絶ちません。

 

症状は拒食による著しい体重の減少が一番多く、食べようとしても嘔吐してしまうケースも多くみられます。また致死率は5%~20%にものぼり、感染症や不整脈など、あらゆる病気を併発するとも言われています。

 

 

食物恐怖症への対処、克服法や注意点

 

醜形恐怖症に見られる様な肥満への恐怖と、自分の体型を完全にコントロールしようとする自尊心が複雑に絡みあうという事もあり、様々な治療が試されますが、全ての人に対して確実な治療法というものは存在しません。

 

しかし認知行動療法は最もスタンダードな治療法とされ、森田療法や自己教示訓練法などが採用される事が多いようです。

 

注意点としては、治療は必ず医療機関で行い、原因をできるだけ特定する事が重要です。症状によってはセカンドオピニオンを得る事も推奨されています。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

食物恐怖症は拒食症とも呼ばれ、放置すると他の様々な病気の原因となり、命の危険性にまで発展する恐れのある危険な恐怖症です。

 

治療にあたっては、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が大前提です。

 

独自での無理な治療は重症化を招く可能性が高まるので控えた方が良いでしょう。

 

あなたが食物恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。