仏教徒が多い日本人の間ではいささか奇妙に感じられるかも知れませんが、ローマ教皇恐怖症というものがあります。キリスト教が広く普及している国でも、イスラム教やヒンズー教などの他の宗教が信仰されている国でも確認されています。
ローマ教皇恐怖症というものはどのようなものなのか、原因や症状、克服法を詳しく解説していきます。
ローマ教皇恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★☆☆
克服可能度 :★★★☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
ローマ教皇恐怖症は日本人の間ではほとんど例のない恐怖症ですが、海外では実例が多くあるようです。
日本よりは海外の方が宗教に対する依存度が高い事もあり、日常生活や精神面での影響が非常に大きいと考えられています。
ローマ法王恐怖症とも呼ばれていますが、全くの同義とされています。また、ローマ教皇だけでなく、ローマカトリック教会そのものに対して恐怖を感じるといったケースも報告されています。
ローマ教皇恐怖症の原因と症状
ローマカトリック教会はキリスト教の中でも最大の教派で、世界中で12憶人以上の信徒を持ちます。
ローマ教皇を聖職の最高位とし、教徒の中では絶対的な存在となります。しかしその大きな存在が恐怖症に発展するというケースが近年では目立ってきているようです。
ローマ教皇恐怖症の原因は複数の例が知られています。
まずはローマ教皇の存在の大きさから恐怖を感じてしまう事があります。この場合では信仰心が深いほど悩まされるケースに発展する事が多いとされています。
次にキリスト教以外を信仰する教徒がカトリック教会に対しての警戒が強まった結果、恐怖症に発展するといったケースです。
そして近年最も多いとされているのがローマ教皇に対する不信感が恐怖症となって表れる例です。一部の聖職者による児童への性的虐待が世界で大きなニュースとなりました。この事が原因で恐怖症になったという例が当てはまります。
敬虔は信者多い宗教である分、ローマ教皇やカトリック教会に対するショックは計り知れず、打ちひしがれるように恐怖を感じるようになっていくそうです。
海外では信仰する宗教の影響はとても大きく、人生を左右する事態になる可能性もある恐怖症と言えます。症状としては極度の緊張や頭痛、吐き気、重症の場合では名前を聞くだけでパニック発作を発症するケースもあります。
ローマ教皇恐怖症への対処、克服法や注意点
自分の人生と切っても切り離せない宗教に対する恐怖は、悩む本人にとってはとても辛い状態であると言えます。
教会のコミュニティだけでなく、家族内での孤立が懸念され、社会不安障害や引きこもりに発展してしまう可能性があります。
日常生活への影響が深刻になる前に克服へ向けた治療を始める事をおすすめします。治療にあたっては複数の認知行動療法の技法が試されます。
原因や症状に合わせた治療法をプランニングし、複数の技法を組み合わせる方法が最も多く、高い効果が期待されています。
まとめ
ローマ教皇恐怖症は信仰の深い人ほど苦しむも深い恐怖症です。不安障害や対人恐怖症に発展する可能性も高く、注意が必要と言えるでしょう。
克服にあたっては医療機関で受診し、医師やカウンセラーの指導の下で進めていく事で効果は高まると言われています。
あなたがローマ教皇恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。