蟻が怖いというアリ恐怖症は、限局性恐怖症として特定の恐怖症の一つと認められています。
主に不安障害として診断される事が多く、野生生物恐怖症や昆虫恐怖症の他、集合体恐怖症との類似点が指摘され、合併してしまう事も懸念されています。
このページでは蟻(アリ)恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
蟻恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★☆☆
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★☆☆☆
アリ恐怖症の特徴としては、ほぼすべての患者が特定の蟻に対して恐怖を感じるのではなく、アリという種族に対して恐怖を感じる事が挙げられます。
稀に大型の蟻に対してのみ恐怖を感じる場合や、逆に小さなアリの集合に恐怖を感じる例があります。
これらの違いは集合体恐怖症が原因であるものと野生生物恐怖症が原因であるものに大別され、有効な治療法の確立にも役立っています。
克服可能度も比較的高く、治療次第では完全克服も十分に可能だと言って良いでしょう。
蟻恐怖症の原因と症状
アリ恐怖症の原因は前述の通りに分けられます。小さなアリが集合している事に恐怖を感じる場合は集合体恐怖症がベースか、それに発展していく可能性が高く、1~数匹の大型の蟻に対して恐怖を感じる場合は野生生物恐怖症が元か、逆にそれに繋がる可能性が指摘されています。
他にはシロアリによる家屋侵食がトラウマ体験となる例も報告されています。
症状は多岐にわたり、硬直や多量の発汗、嫌悪が発展した恐怖症では珍しくパニック発作も確認されています。
あり恐怖症への対処、克服法や注意点
蟻恐怖症は精神的な不安が原因となっている事が多いことから、まずは根本的な原因を特定する事が重要となります。
並行して家族やパートナーなど、周囲の理解を求める事も恐怖症克服へ向けては必須です。
治療法は基本的には認知行動療法の中でも曝露療法両方がオーソドックスながらも確実な効果が期待でき、投薬治療は重症な場合でも採用されません。
曝露療法で改善できない場合は認知再構成法が試されますが、報告数は非常に少ない事が確認されています。
まとめ
アリ恐怖症はどちらかというと完全克服が可能な恐怖症ですが、過去のトラウマ体験が原因になっている場合は注意が必要で、簡単に克服できるかは原因や症状によります。
原因や症状は人それぞれなので、自分自身に合った治療法を模索する事をお勧めします。
医療機関で受診し、医師やカウンセラーの下で治療に取り組むようにしましょう。
あなたが蟻恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。