視線が気になるという人は様々なシーンであるとは思いますが、常に視線が気になり、それに対して色々な症状が起こる状態が視線恐怖症と呼ばれます。
医学的な正確な診断名ではありませんが、苦しむ人は意外と多くいるようです。この記事では視線恐怖症の種類を含めて詳細に解説していきます。
視線恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★★
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
視線に恐怖を感じる視線恐怖症ですが、主に4つの種類に大別するこができます。
自己視線恐怖症
自分の視線が相手に不快を与えないかが気になる症状です。社会不安障害の中でも対人恐怖症の範疇として考えられています。
他者視線恐怖症
全く知らない他人からの視線に対してでも恐怖を感じる症状。
正視恐怖症
人と目を合わせる事に恐怖を覚える症状。特に相手との距離が近い時に出るのが特徴です。
わき見恐怖症
自分の視界に人が入ってくると視線が行ってしまい、相手との視線でのやり取りを感じてしまう事に恐怖を覚える症状。
視線恐怖症の原因と症状
視線恐怖症は日本特有の「文化依存症候群」とされています。
日本では集団での協調性が昔から重視されている事から、周りに合わせないといけない=他人の目が気になるという事が原因として挙げられています。
日本の文化特有で、幼い頃からの教育が関連するという事もあり、世界的な研究はそれほど進んでいません。
具体的な症状としては極度の不安感や緊張、発汗等が主なものになります。
視線恐怖症への対処、克服法や注意点
視線恐怖症の克服にあたっては「自己教示訓練」が有効とされています。
これは論理的な理解をした上で自分自身を納得させる方法で、視線に対する認識を変えたり、正しい方向へ考え直す事で症状が治まります。
例えば「視線自体には意味がない」「他の人同士も視線を日常的に合わせるが問題はない」「視線を合わせても相手の考えは分からない(自分の考えも知られる事はない)」「単に視線が合うだけでは相手は不快感を感じない」などという事を現実的な見地から再認識し、落ち着いて理解をする事で克服できる可能性は高まるようです。
まとめ
視線恐怖症は大きく4種類に分類され、それぞれの特徴を持ちます。
協調性を重んずる日本の文化特有の恐怖症ですが、有効な治療法が確立されているので、医師の管理の下で実践すれば完全克服できる可能性があります。
あなたが視線恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。