雲恐怖症は自然環境型に分類され、雷恐怖症や雪恐怖症、霧恐怖症と共通点を多く持っている恐怖症です。
英語ではNephophobiaと表記され、特にアメリカではメジャーな部類として知られています。
このページでは雲恐怖症の原因や症状、克服法を詳しく解説していきます。
雲恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
雲に限定すると悩む人の多さは少ないものの、自然環境型恐怖症全体として考えるとかなりの数になると言われています。
当然ながら雲を避けて生活する事は困難なので生活密着度も高く、引きこもりの原因になる可能性が危険視されています。
しかしながら適切な治療を受ける事で大幅な軽減や克服を見込む事ができるので、症状によっては完全克服へ向けたチャレンジをする価値はあると言えるでしょう。
雲恐怖症の原因と症状
問題とされている点として、他の自然環境型恐怖症を合併しやすい事が一番に挙げられます。
例えば雲への恐怖から空を見上げる事が恐怖となり空恐怖症を併発する例や風恐怖症に発展してしまう可能性が拭いきれません。
実際にそのような例も多く、現実問題として改めて意識され始めています。
最新の研究では積乱雲(入道雲)が恐怖の対象となる事がずば抜けて多く、積乱雲の後に雷や強風、大きな天候の変化や災いが起こるかもしれないという強い予期不安が症状を引き起こす原因となっています。
他にも実際に積乱雲を見た後に大きな災害に直面したというトラウマ体験が原因となっている場合もあります。
主な症状は頭痛や吐き気、心拍の乱れなどがあり、重症時は嘔吐やパニック発作も報告されています。
雲恐怖症への対処、克服法や注意点
雲恐怖症をはじめとする自然環境型恐怖症は適切な治療を行う事で、軽減や克服できる可能性が比較的高い事が分かっています。
治療は主に認知行動療法となり、曝露療法や自己訓練教示法、系統的脱感作法、認知再構成法などの技法が組み合わされて試されます。
薬物治療になる事は稀ですが、不安障害と診断を受けると投薬が優先される事もあるようです。
治療は医療機関で行う事が望ましく、独自の方法では悪化するリスクを伴う事になります。
正しい治療を実践するにも、周囲や家族の理解を得る事が克服へ向けての必須条件となります。
まとめ
雲恐怖症は自然環境型に分類される恐怖症で、適切な治療を受ける事で軽減や克服が可能ですが、危険な発展性を伴う恐怖症です。
周囲のサポートを得る事が克服への第一歩となり、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。
あなたが雲恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。