日本国内のみならず海外でも様々な儀式が行われていますが、特に精神的な支柱となる古来からの儀式に対して恐怖を感じるのが儀式恐怖症とされています。

 

海外で異文化の儀式を見てトラウマ体験となる事も多く、それがきっかけで身近な儀式も恐怖の対象となっていまう例もあります。

 

このページでは儀式恐怖症について詳しく解説していきます。

 

 

儀式恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★☆☆☆

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

限局性恐怖症として儀式に恐怖を感じる人は少ないと言われていますが、マイナーな恐怖症のため自覚していない人が多いと見られており、潜在的な数は未知数とも言われています。

 

儀式を避ける事によって生活への影響は回避できますが、克服や軽減は比較的難しいとされています。

 

また他の恐怖症との合併はあまり見られておらず、単一の場合がほとんどを占めます。

 

 

儀式恐怖症の原因と症状

 

対象となる儀式はバリ島のケチャと呼ばれる儀式やブードゥー教などの民族的・宗教的なものが多く、東南アジアやアフリカなどの異文化の儀式に違和感を感じる事が恐怖症に発展します。

 

ラグビーのニュージーランド代表をはじめとする数か国の代表が試合前に行うハカというダンスやインドネシアの民族音楽であるガムランも対象になる事もあり、精神的に混乱する事を極端に避ける事が原因の大半です。

 

しかし儀式恐怖症になりやすい性格は幅広く、現実的な考えを持っていて宗教や神秘的現象を信じない人が儀式恐怖症に悩まされる例も多いながらも、霊感が強い事を自覚し、心霊現象を強く感じる人も多くいるのが特徴的です。

 

今までは謎が多い恐怖症とされていましたが、近年では両者の中でお酒を飲まないという共通した特徴がある事が解明されました。

 

今後はより詳しい研究結果が発表されるでしょう。症状としては悪寒や硬直、極度の緊張、心拍の乱れがあり、重症時には吐き気や嘔吐も確認されています。

 

 

儀式恐怖症への対処、克服法や注意点

 

日常で儀式との遭遇を避ける事は可能で、特に重い症状でなければ問題なく生活できますが症状が気になる場合は医療機関で受診する事が勧められています。

 

基本的には認知行動療法が試され、曝露療法(エクスポージャ法)を中心に認知再構成法や森田療法が組み合わされます。

 

考え方や慣れに対してアプローチする事で軽減や克服を見込む事ができます。

 

また、幼少時でのケースでは年齢を重ねると共に自然と克服される事が多く、医師の診察を受けるかは判断が分かれます。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

儀式恐怖症は異文化の儀式を通じて違和感が強くなる恐怖症です。

 

症状が進むと慣れ親しんだ身近な儀式にも恐怖を感じる例もあり、症状によっては注意が必要です。

 

生活への影響は限定的ながらも症状が気になる場合は医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。

 

 

あなたが儀式恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。