声に対して恐怖を感じるといっても原因や恐怖の対象は様々でタイプが大きく分かれる限局性恐怖症で、対処法もまったく違うものとなります。
特に社会不安障害と判断される場合は注意が必要で、医療機関においても慎重な診断が必要な恐怖症です。
このページでは声恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
声恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
一言に声と言っても、恐怖を感じる声の種類は人によって様々である事が分かっており、恐怖の対象となる声によって生活密着度は変わります。
生理的な部分が関係する事が多い事から完全克服は比較的難しいとされ、基本的には軽減を目指した治療が施されます。
声恐怖症の原因と症状
対象となる声の種類は、ほとんどが「自分自身の声」「怒声」「男性の声」の3例である事が分かっています。
日本独自の恥を意識するという文化が関連した文化依存症候群が原因とされ、対人恐怖症の一例と考えられています。
他の対人恐怖症の派生例である視線恐怖症、赤面恐怖症、結婚恐怖症、自己臭恐怖症、美人恐怖症などとの共通点が多く、自分の声を聴かれた時や怒声を浴びせられた時に自分が他人にどう映るのかが過剰なまでに心配になる事で引き起こされます。
症状としては心拍の乱れや多量の発汗、吐き気が主ですが重症時には嘔吐やパニック発作も見られます。
声恐怖症への対処、克服法や注意点
前述の通り社会不安障害に発展してしまう場合もあり、長期間放置すると引きこもりの原因となる可能性が指摘されていますので、できるだけ早期の内に医療機関で受診する事が推奨されています。
治療法は認知行動療法の中でも認知再構成法や森田療法などの技法が試され、治療の後期では曝露療法(エクスポージャ法)で大幅な軽減や克服を目指す例が大半です。
しかし社会不安障害と診断されると薬物治療が優先され、治療期間も長期化する傾向にあります。
注意点としては家族や周囲の理解が得にくい側面があるので、必ず説明をした上で協力してもらう事が克服に向けた第一歩となります。
また、独自の方法で治療を試みるのは危険で、必ず医師やカウンセラーの下で治療に取り組むようにしましょう。
まとめ
声恐怖症は日本独自の文化が関係する対人恐怖症の一種で、社会不安障害の原因ともなる危険な恐怖症なので放置は厳禁です。
できるだけ早期に治療を開始する事が望ましく、周囲の理解と協力を得ながら医療機関で治療する事が勧められています。
あなたが声恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。