子ども恐怖症は若者恐怖症と似ている点が多いとされていますが、対人恐怖症の一種とは分類されないので別の症例として考えるべきだと言われています。
また子どもが嫌いなのと子どもが怖いという事も混同されがちなのではっきりと区別をつける事も重要です。
このページでは子供恐怖症の原因や症状、克服法について解説していきます。
子ども恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
子供恐怖症に悩む人の数は比較的少ないものの、その分家族や周囲の理解を得にくいのが特徴的な恐怖症だと言えるでしょう。
生活密着度も高い事から、症状によっては本格的な治療をする必要があります。完全克服できるかは原因や症状によりますが、ある程度軽減する事は間違いなくできるとされています。
英語ではPedphobia(ペドフォビア)と呼ばれ、日本だけでなく世界でも恐怖症の症例として認められています。
子供恐怖症の原因と症状
本来は「かわいい、愛したい、育てたい」と思う対象になる子供ですが、子ども恐怖症の原因の多くは子どもの行動が予測できない事から「何をするかわからない」という事が多く挙げられています。
他には騒ぐ子どもを止められなかった事や、接した時に泣かれた事によるトラウマ体験が原因となる事もあります。
少数ながらも「子供は不潔だ」という事から細菌恐怖症や寄生虫恐怖症、不潔恐怖症に通じる例も報告されています。大人での症状が多く確認されていますが、小学生ほどの年代でも症状を表す事も知られています。
症状としては吐き気や発汗、心拍上昇が認められていますが、重症な例では嘔吐やパニック発作に至る事が分かっています。
子供恐怖症への対処、克服法や注意点
子供恐怖症に悩む人にとって一番重要なのが周囲から理解を求める事です。単に子どもに嫌悪を覚える事と、恐怖を感じる事は大きく違います。
ただ子どもが嫌いなのではなく、恐怖症として症状が表れる事を説明するのが克服への第一歩となります。難しいようであればまず医療機関で受診し、医師やカウンセラーから説明してもらうのも有効な手段と言えます。
克服へ向けた治療は認知行動療法が使われ、投薬は非常に稀です。
系統的脱感作法や森田療法、認知再構成法、自己教示訓練法など、様々な技法が組み合わせて試される事が多く、治療の後期では曝露療法が採用される事もあります。
まとめ
子ども恐怖症は周囲の理解が得にくい事と生活密着度が高い事から、深い悩みに発展する事もある危険な恐怖症です。
症状が出るようなら、迷わず医療機関で受診する事をおすすめします。克服へ向けた治療は必ず医師の診断の下で行いましょう。
あなたが子供恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。