ドアノブ恐怖症は不潔恐怖症との関連が指摘されており、広義では同じ恐怖症だと唱える研究者もいます。

 

また、細菌恐怖症が原因となる事もある事が知られています。普段意識せずに利用するドアノブに対して恐怖を抱く原因は何でしょうか。

 

このページではドアノブ恐怖症の原因や症状、克服法や注意点について詳しく解説していきます。

 

 

ドアノブ恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★★

克服可能度 :★★★★☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

ドアノブ恐怖症に悩む人は少ない方だとされていますが、不潔恐怖症や細菌恐怖症が関連する事を踏まえると実際の報告数よりも多いであろうという意見が大多数です。

 

普段の生活においてドアノブを完全に避ける事は非常に困難である事から、総合危険度は高いとされていますが、一方で本格的な治療によって完全克服ができる可能性も高いと言われています。

 

重い症状に悩む方は克服へ向けた治療を試す価値がある恐怖症と言えるでしょう。

 

特定のドアノブだけに対して恐怖を覚える例ではほとんどがトイレのドアノブに対しての症例である事が分かっています。

 

 

ドアノブ恐怖症の原因と症状

 

ドアノブ恐怖症の原因の多くは、上述の通り不潔恐怖症や細菌恐怖症が関係する事で知られています。

 

性格的に潔癖である事が高じての恐怖症が、ドアノブという特定のものに対して恐怖を感じるようになる事が多いようです。

 

他にもドアが突然開くかもしれないという予期不安が原因になっている症例がある事も報告されています。この場合、外国ではドアを開く際は居住者から見て手前に引きますが、日本の場合は訪問者へ向けて開くので、ほとんどは日本国内での例となります。

 

症状としてはドアノブに触る事ができない事や極度の回避行動があります。ドアノブ恐怖症の人のほとんどは同伴者にドアを開けてもらう事でごまかしているようですが、予期不安が強い場合はドアノブを見ただけでその場から動けなくなったり、呼吸が苦しくなるという例も確認されています。

 

 

ドアノブ恐怖症への対処、克服法や注意点

 

不潔恐怖所が原因であれ、細菌恐怖症が原因であれ、まずは家族や周囲への理解を得る事が重要となります。

 

その中で自然と克服できる例もあるので、まずは他人が平気でドアノブに触れている姿を見る事が曝露療法としての効果が期待できます。

 

それでも難しい場合は医療機関で受診しましょう。完全克服の可能性は他の恐怖症と比べると高い方だと言われており、治療法としては曝露療法や系統的脱感作法が優先され、一定の効果を期待する事ができます。

 

しかしながら強迫性障害と診断されると薬物治療が採用される事もあり、その場合は数年単位で治療に取り組む覚悟が必要です。

 

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

ドアノブ恐怖症は不潔恐怖症や細菌恐怖症が原因になる事が多く、また逆の場合もあります。生活密着度が高く、強迫性障害と診断される事もある危険な恐怖症という意見も多く見られます。もし症状が軽度なら早めに医療機関で受診する事をおすすめします。

 

あなたがドアノブ恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。