細菌は特殊なものを除くと肉眼で見る事はできませんが、恐怖の対象となってしまう場合があります。
英語ではGermophobiaと呼ばれ、特に欧米ではポピュラーな恐怖症として知られています。
しかしそのメカニズムは複雑で、他の恐怖症と混同される事も多く、慎重な診断が必要とされています。
このページでは細菌恐怖症の原因や症状、克服法を詳しく解説していきます。
細菌恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★★
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
細菌というもの自体は体内にも存在しますので生活密着度は非常に高く、全ての細菌が恐怖の対象となってしまった場合は危険だと言えるでしょう。
半面、克服へ向けた治療が成功するケースが多数報告されており、多くの人が治療を受けています。
しかし後述する重度の場合は対処が変わるので注意が必要です。
細菌恐怖症の原因と症状
細菌恐怖症は不潔恐怖症と非常に似ていますが、明確な違いがある事も分かっています。
不潔恐怖症のケースでは清潔な感じの人とは握手ができますが、細菌がない事が証明できないと細菌恐怖症の人は誰とも握手する事ができません。しかし殺菌さえすれば不潔な人とも握手ができる等という異なる特徴があります。
症状としては吐き気やめまい、心拍の乱れがありますが、重症時では嘔吐やパニック発作の例も見られています。
細菌恐怖症への対処、克服法や注意点
思春期までの年代で細菌恐怖症の症状がみられる場合は歳を重ねるごとに軽症化していき、成人までに自然と克服できる事が多く、治療を受けるかは判断が分かれるところです。
成人の場合は特に細菌が口以外から体内に入り込む事に対して強い不安を感じ、重症化すると掃除や手洗いをひたすら繰り返す状態になる事が多く、強迫性障害と診断される事があります。
この場合は基本的には薬物治療となり、治療も長期化する事がほとんどでしょう。
恐怖症の範疇としての治療法は認知行動療法が取り入れられ、認知再構成法や森田療法を組み合わせて使われます。
効果は上々で短期間で克服できる事が多くありますが、軽減がなかなか進まない場合は不安障害や強迫性障害が疑われる事もあります。
まとめ
細菌恐怖症は不潔恐怖症とは少し違う恐怖症で、克服できる可能性が大きい恐怖症です。
克服や軽減に向けた治療は必ず医療機関を受診し、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。
症状が重症化すると強迫性障害や不安障害に発展してしまう事もあるので、早めに治療を始めるようにしましょう。
あなたが細菌恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。