弁当といえば外出や遠足、仲間や友人と楽しむといった良いイメージを持つ人が多いと思いますが、弁当恐怖症に悩む人にとっては大きな苦痛を感じてしまいます。
通常では恐怖の対象にはなりにくいと思える弁当恐怖症はどのようにして起こるのでしょうか。
このページでは弁当恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
弁当恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★☆☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
弁当恐怖症に悩む人の数は比較的少ない方ですが、特に社会生活において避けられない場合もあるので症状によっては対策が必要となります。
本能的な嫌悪が強いケースでは完全克服は難しいとされ、基本的には軽減を目指した治療が中心となります。
弁当恐怖症の原因と症状
お弁当が恐怖の対象となる原因として、色々な料理が混じった臭いに違和感を感じる例が最も多く、次いでお弁当を毎日食べる事に飽きてしまい、トラウマ化する例も多く見られます。
臭いが気になるケースでは特に子どもに多く見られ、後者では社会人がコンビニ弁当を極端に嫌う例が多い事が分かっています。
コンビニ弁当は保存料や添加物が多く、味が単調になりがちなので、時間を惜しむあまりにコンビニ弁当での食事が日常化してしまい、結果的に限局性恐怖症に陥ってしまいます。
弁当だけでなく作り置きの料理に対しての不潔感を感じるのが元で予期不安が強く出る場合は給食恐怖症や食中毒恐怖症を合併している可能性が疑われます。
また遠足恐怖症を併発する可能性も危惧されており、今後さらなる研究によって明らかになっていくでしょう。
一説では集合体恐怖症(トライポフォビア)が関係しているとも言われていますが、多数の支持は得られていません。
症状としては頭痛や心拍の乱れ、吐き気などがあり、重症時には想像するだけでの嘔吐、パニック発作の例も確認されています。
弁当恐怖症への対処、克服法や注意点
お弁当に恐怖を感じて症状が出る事は、なかなか周囲の理解を得る事ができず、それによって深く悩んでしまい最終的には自分を責めて引きこもりの原因になる事さえあります。
まずは家族や周囲の理解を得てサポートしてもらう事が軽減や克服への第一歩となります。
治療法は基本的には認知行動療法が優先され、自己教示訓練法や系統的脱感作法、曝露療法や森田療法などが症状によって組み合わせて試されます。
不安障害と診断されない限り投薬は稀で、自分のペースに合わせた治療を実践する事によって徐々に軽減させていく手法を取る方法が多くの医師の賛同を得ています。
まとめ
弁当恐怖症は神経や本能が関係するケースやトラウマ体験がベースになっている事もあります。
他の恐怖症を併発する可能性もある危険な恐怖症ですが、まずは家族や周囲と向き合ってサポートを得て、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。
あなたが弁当恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。