固定電話が怖い！電話恐怖症の原因と症状、克服法や注意点まとめ

電話に対しての恐怖症は現代では社会問題となる事もあり、特にビジネスシーンで大きな影響が出る事で知られています。

日本だけでなく、世界中でたくさんの例が確認されており、現代ならではの恐怖症と言えるでしょう。

このページでは電話恐怖症の原因や症状、克服法を詳しく解説していきます。

電話恐怖症とは？

悩む人の多さ：★★★☆☆

生活密着度　：★★★★☆

克服可能度　：★★★☆☆

総合危険度　：★★★☆☆

電話恐怖症に悩む人の多さは中程度ですが、特に20代に多い事が分かっています。

英語ではTelephonophobiaと表記され、生活密着度は私生活でも仕事においても高く、職業選択に大きな影響を及ぼす事が指摘されています。

コミュニケーション手段として実に95%以上が電話以外の方法で取られている調査結果が発表されている通り、現代では電話の頻度は減少していますが、依然電話をする必要は必ず出てくる事は間違いありません。

克服できるかどうかは原因によってまちまちで、治療が長期化する例も少なからず存在します。

生まれた時から携帯電話がある世代のコミュニケーション方法はSNSやメールなど、文字だけで完結する事が多い事が電話恐怖症の社会的要因だとされています。

この世代の社会人は電話をする事に極端な拒否反応を示すケースがあり、これが高まる事によって恐怖症の症状が引き起こされます。

症状としては電話が鳴るだけで硬直したり、発汗、吐き気、心拍の乱れを伴う事もあります。

多くの場合、対象は固定電話となりますが、携帯電話が対象になる例も少なくはありません。

重症例では想像しただけで嘔吐したり、パニック発作に至る例も報告されています。

症状が改善されないと退職してしまうだけでなく、再就職が困難になったり最悪は引きこもりになってしまう可能性も指摘されています。

軽度の電話恐怖症への対処として、メールやメッセージを電話前に必ずもらう事で何とか仕事を続ける事ができたという実体験がありますが、その間に治療に取り組むことが望ましいと言えます。

克服へ向けた治療は基本的に認知行動療法が優先され、曝露療法（エクスポージャ法）や認知再構成法がまず試されます。

医師やカウンセラーの下で実際に電話で話す練習をし、自信を付ける事が目的となりますが、独自で治療に取り組む事は危険とされていますので、症状を悪化させないためにも、必ず医療機関で医師の判断に従って行う事が前提となります。

電話恐怖症は現代病のひとつとして数えられる恐怖症で、文字だけのコミュニケーションに慣れ過ぎた世代に多いのが特徴です。

就職や職業選択に大きく影響する事から、症状が気になる場合は医療機関で受診する事が推奨されています。

まずは周囲や家族の理解を得る事が克服へ向けての第一歩となる事は間違いないでしょう。

あなたが電話恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。