ペットとして犬と人気を二分する猫には熱狂的とも言える愛好家が多く存在します。
しかし一方でネコに対して恐怖を抱く人も存在し、限局性恐怖症としての症状を表す事が分かっています。
高所恐怖症や雷恐怖症と並ぶ世界の3大恐怖症と言われる動物恐怖症の一種であると考えられており、テレビ番組で克服法が特集されるほどメジャーな恐怖症として研究が進んでいます。
猫恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
猫が恐怖の対象となる例は少ない方ですが、動物恐怖症として捉えると実に人口の5%~10%ほどの数にのぼると言われています。
野良猫の存在から生活密着度は高めで、人間としての本能が起因となる場合は克服も難しく、治療は基本的に軽減を狙ったものになります。
猫恐怖症の原因と症状
動物恐怖症と同じく、原因は人間の動物としての本能が過敏になる事が大半を占めます。
一般的に犬は人に懐き、ネコは環境に懐くと言われる通り、猫の感情が分からない事やどう猛さに漠然とした違和感を感じる例も多いようですが、猫の目が暗い場所で光る事に恐怖を覚えるケースも報告されています。
他には過去のトラウマ体験から抜け出す事ができず、恐怖症として苦しむ場合もあります。しかし猫に恐怖を感じるものの、同じネコ科であるライオンやトラには恐怖を感じないと言った例もあり、研究の対象となっています。
症状は硬直や発汗、心拍の乱れ、吐き気などがあり、重症時は猫のキャラクターや猫を想像しただけで嘔吐したり、パニック発作に至る例がある事も分かっています。
猫恐怖症への対処、克服法や注意点
日常でできるだけ猫を避ける事も対処法となりますが、克服や軽減に向けた治療は逆にネコに触れる方法が取られます。
認知行動療法のひとつである曝露療法(エクスポージャ法)がこれにあたり、実際に人に慣れた猫に触れても何も起こらない事を医師やカウンセラーの下で確認する事で軽減や克服を期待する事ができますが、猫が思いがけない行動をしてしまうと治療としては失敗してしまい、症状が悪化する可能性がある事も指摘されています。
このリスクを避けるために最近では森田療法との併用が採用される事が多く、一定の効果が認められています。
まとめ
猫恐怖症は猫アレルギーとは違い、限局性恐怖症としての症状が表れるもので、世界でもメジャーな動物恐怖症の一例として数えられています。
治療はあたっては医療機関で行う事が前提で、家族や周囲の理解を得た上で治療に取り組む事が推奨されています。
あなたが猫恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。