たくさんの星を見たくて星空を目的とした旅行をする人は特に都会では多いのではないでしょうか。
しかし星に対して恐怖を感じ、星を見る事ができないのはおろか、限局性恐怖症としての症状に苦しむ人もいます。
このページでは星空恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
星空恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
星に恐怖を感じる人の割合は恐怖症の中でも中程度ですが、特徴的なのは星をあまり見る事ができない都会育ちの人と満天の星空をいつも見る事ができる地域に住む人の割合がほぼ50%である事が挙げられます。
満天の星空でなくても一つの星に対して恐怖を感じる事もあり、日常生活において完全に避ける事は困難でしょう。
しかし治療を受ける事によって完全克服も可能で、症状が重い場合は治療に対する有効性は高いと言えるでしょう。
星空恐怖症の原因と症状
星空が恐怖の対象となる原因の多くは予期不安が関係する事が分かっています。
集合体恐怖症が最も多い合併例として確認されていますが、前述の通り夜空に見える一つだけの星(肉眼で少数だけ見える)が恐怖の対象となるケースも確認されており、このケースでは低所恐怖症との併発が強く疑われます。
星が地球に向かって落下してくるという予期不安がベースとなる事が共通する原因ですが、より深く究明していく為にはさらなる研究が必要でしょう。
症状としては硬直や心拍の乱れ、吐き気などがあり、重症時にはパニック発作の例も報告されています。
星空恐怖症への対処、克服法や注意点
星空に対する恐怖は家族や周囲に理解されにくい事が第一の障害となるでしょう。
しかししっかりと周りの理解を得た上で、必要であれば医療機関で受診する事をお勧めします。
治療法は認知行動療法が大きな効果を発揮し、曝露療法(エクスポージャ法)を基本として認知再構成法や森田療法を組み合わせる事が定石とされています。
投薬治療が選択される事は非常に稀ですが、重い不安障害と診断されれば薬物治療から始まり、結果的に治療期間は長期化する傾向にあります。
まとめ
星空恐怖症は他の恐怖症と合併しているケースが多く、症状によっては注意が必要な恐怖症です。
克服を目指す場合は必ず家族や周囲の理解を求め、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。
あなたが星空恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。