日本人にとって冬と言えば鍋料理は欠かせないもので、家族や会社で同じ鍋をつつく事でコミュニケーションの輪も広がるものです。

 

しかし鍋料理に恐怖心を抱き、周囲に打ち明けられないまま苦しみ続ける人も存在します。

 

このページでは鍋恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

鍋恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

鍋恐怖症の悩む人の数は比較的少ないものの、生活にはある程度影響が出るのが問題点と言えます。

 

日常生活で鍋料理をしないという選択はできますが、職場の宴会などで鍋料理を完全に避ける事は難しく、周りから怪訝な顔をされる恐れもあります。

 

原因によっては完全克服も可能ですが、人間としての本能が起因しているケースでは克服より軽減を狙った治療が実践されます。

 

 

鍋恐怖症の原因と症状

 

ほとんどの患者は日本や東アジアの国に集中している事が分かっており、様々な原因が発見されています。

 

沸騰恐怖症と同じように鍋のスープが沸騰している事に恐怖を感じたり、フタをして火にかけておくと爆発するのではないかと不安になる爆発恐怖症と似た例が多く、予期不安が強く出るのが特徴です。

 

火傷に対する不安が原因である場合でも、実際に火傷を体験したことがある人は少なく、不安障害に発展するリスクが高い事も分かっています。

 

圧力鍋恐怖症と混同される事も多くありましたが、現在では否定されており、沸騰恐怖症と同類とも言われていますが、現在も結論には至っていません。

 

症状としては硬直や震え、頭痛、吐き気などがあり、重症時は嘔吐も見られますが、パニック発作にまで至る例は確認されていません。

 

 

鍋恐怖症への対処、克服法や注意点

 

重要な対処法として、まずは職場や家族に鍋恐怖症である事を理解してもらう事が挙げられます。

 

その上で医療機関で受診をし、医師やカウンセラーの下で克服や軽減に向けた治療に取り組む事が推奨されています。

 

治療法は主に認知行動療法が優先して試され、原因を特定した後、実際に鍋料理を体験し、何も起こらない事を確認するという曝露療法(エクスポージャ法)が採用される事が多く、必要に応じて認知再構成法や系統的脱感作法が組み合わせられるケースもあります。

 

独自で強引な治療を行うとかえって症状の悪化を招く事もあり、必ず医療機関で治療を行う必要があります。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

鍋恐怖症は生活に影響が出る恐怖症の一つで、他の恐怖症が原因になったり合併するリスクが潜んでいます。

 

特に不安障害に発展する可能性が問題視されており、周囲の理解を得た上でできるだけ早い段階で治療を始める事が勧められています。

 

あなたが鍋恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。