ダムや人造湖には水位が上がり過ぎないように大きな穴(取水口)が設けられています。
この大きな穴に水が永遠と吸い込まれる事に恐怖を覚えるのがダム穴恐怖症です。
日本だけでなく世界中に存在する恐怖症で、他の恐怖症が原因となっている例も多く合併や重症化も心配されています。
このページではダム穴恐怖症について詳しく解説していきます。
ダム穴恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★☆☆☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
ダム穴はほとんどの環境下では常時見なければならないという事はなく、避けて生活する事は比較的容易でしょう。
ダム穴恐怖症に悩む人の数は少ないながらも完全克服は比較的難しいとされ、ほとんどは軽減に向けた治療となります。
多少なりとも旅行先の選定や職業選択に不自由をきたすものの、症状が軽ければ放置される事が多いのですが、これが他の恐怖症を誘発する原因になるという発表もあるので注意が必要です。
ダム穴恐怖症の原因と症状
ダム穴は人工物ですが、地球に穴が空いているようにも見えます。この景色が非現実的に感じて恐怖を感じるという例が多く報告されています。
実際にあの穴に落ちてしまう事を想像すると恐怖感を覚えるので、人間の本能が強く表れた恐怖症だという見方が大半でしたが、近年ではその説に変化が見られています。
大量の水が吸い込まれていく姿に「死」を意識してしまう例や「地獄」を連想してしまったり、異次元の入口と感じて症状を発する事例が分かっていて、このケースでは宗教が関係するローマ教皇恐怖症や死恐怖症との合併が疑われています。
当然水恐怖症とも強い関連を持つと考えられており、欧米では活発な研究がすすめられています。
また、巨大物恐怖症とも何らかの関連があるのではと指摘されています。症状としては動悸や心拍上昇、吐き気などがあり、重症化すると嘔吐やパニック発作も確認されています。
ダム穴恐怖症への対処、克服法や注意点
まず、幼少期でダム穴恐怖症の症状が表れる場合は年齢を重ねると共に思春期を過ぎた辺りで軽減もしくは自然と克服できる事が多いようです。
しかし成人でのケースでは他の恐怖症の併発が危険視されるので医療機関での受診が推奨されています。
予期不安の強さが特徴的な恐怖症ですが、強迫性障害や不安障害と診断される事は非常に稀で、投薬治療が選択される事はあまりありません。
治療法は主に認知行動療法の中でも認知再構成法と系統的脱感作法を組み合わせて試され、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事で高い効果を得られる事が分かっています。
まとめ
ダム穴恐怖症は人間の本能が起因する恐怖症だと言われていましたが、最近では見方が変わってきていて、他の恐怖症との合併が心配されています。
症状によっては医療機関を受診する事が勧められており、医師やカウンセラーの下で治療にあたる事で大幅な軽減や克服を狙う事ができるとされています。
あなたがダム穴恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。