キノコが苦手で食べられない人はよく見かけますが、きのこ恐怖症は単に食べられないだけでなく、恐怖を感じて症状を表します。

 

むしろキノコ恐怖症なのにキノコを食べる事ができる人もいる事が分かっており、恐怖を感じる対象が多岐にわたるというのがキノコ恐怖症の特徴と言えます。

 

 

キノコ恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★★★☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

キノコ恐怖症には色々なタイプがあり、恐怖の対象も違うという事が分かっています。

 

食材としての嫌悪が高まった例や、特定の色に対する反応、自生しているキノコのみに対する恐怖などがあり、これらが複合するケースが多い事が指摘されています。

 

珍しいケースでは自生しているキノコに対して恐怖を覚えるものの、画像を見たり食材として食べる事には問題ないという例も報告されています。

 

原因や症状によって生活密着度は高まり、総合危険度も変わるので注意が必要な恐怖症です。

 

 

きのこ恐怖症の原因と症状

 

キノコ恐怖症の多くは過去のトラウマ体験が原因となっていると言われており、全体の50%ほどを占めます。

 

他の原因として多いのが毒キノコに対する予期不安や他の恐怖症からの合併であることが最近の研究で明らかになっています。

 

合併する恐怖症で一番多いのが色恐怖症で、特定の色に対する恐怖が発展・合併したケースです。他にははっきりと原因が分からない例もあり、医師も診断がしにくいといった事例もあります。

 

症状としては硬直、吐き気、発汗などがあり、重症の場合は嘔吐やパニック発作も確認されています。

 

 

キノコ恐怖症への対処、克服法や注意点

 

対処法としてはできるだけキノコを遠ざける事が有効ですが、完全克服を目指すなら医療機関での受診が有効な手段と言えるでしょう。

 

治療には主に認知行動療法が選択され、原因や症状に合わせて曝露療法や認知再構成法などの技法が組み合わせて試されます。

 

投薬治療になる事は非常に稀で、ほとんどが認知行動療法によって軽減、克服ができる事が分かっています。

 

また幼少期で原因が分からないケースでは、心身の成長に伴って自然と軽減され、克服できる事が多く、医療機関への受診については意見が分かれます。

 

一度カウンセラーに相談してみてから治療するか検討する事を勧めるという意見が現在では主流となっています。

 

どちらにせよ治療にあたっては医師やカウンセラーの下で行う事で高い効果が得られる事は間違いないでしょう。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

キノコ恐怖症は原因や症状が多岐に渡るので、まずは原因や恐怖の対象を特定する事が克服への近道になります。

 

他の恐怖症との合併や強迫性障害が心配な場合は医療機関で受診するようにしましょう。

 

あなたがキノコ恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。