特定の色に対する恐怖症は世界中で確認されており、主に青色や赤色などの原色への恐怖が比較的多いとされています。
空や血が関連するという研究もある事から、空恐怖症や血液恐怖症との関連が研究の対象になっています。
黄色が対象となる場合は黄色恐怖症として別の診断がされますが、それ以外の色は一括りにされる傾向にあります。英語ではColorphobiaと表記されます。
色恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
色恐怖症に悩む人の数は比較的少ないとされていますが、恐怖の対象となる色によっては生活に大きな影響をきたす可能性があり、危険な恐怖症だとされています。
一方で適切な治療によって克服する事も可能で、ほとんどのケースで大きな軽減に成功しています。症状に不安がある方は積極的に治療に臨む事が勧められています。
色恐怖症の原因と症状
特定の色に対する恐怖の全容は未だ解明されていませんが、前述の通り色から連想できる物が関係する可能性が高いと言われています。
その代表的な例が血液や空で、恐怖を感じる対象の色に原色が多い事から有力な説として支持されています。
症状は動悸や心拍上昇、硬直が主で、対象となる色の鮮明さや大きさによってはパニック発作に至る例も報告されています。予期不安が原因となっている症例も確認されており、今後さらなる研究が期待されています。
色恐怖症への対処、克服法や注意点
色恐怖症に対する治療は認知行動療法が優先され、薬物治療が採用される例は稀です。
認知行動療法の中でもあえて恐怖の対象の中に身を置くという曝露療法が特に有効である事が分かっており、治療期間も他の恐怖症に比べると短期間で済む傾向が強いので、克服へ向けた治療は有益だと言えるでしょう。
注意点として、なかなか家族や周囲の理解を得られないという問題があるので、しっかりと周りに説明した上で治療に協力してもらう必要があります。
場合によっては医師やカウンセラーとの面談を設けてもらい、通院のサポートをしてもらう事も完全克服への近道となるでしょう。
まとめ
色恐怖症は特定の色に対しての恐怖症で、原色での例が最も多く報告されています。
まだまだ詳しい事が分かっていない部分も多く、研究の対象になっています。これから色に対する恐怖のメカニズムが解明される事が期待されている恐怖症です。
あなたが色恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。