音響恐怖症は特定の音が恐怖の対象となる恐怖症で、症状を訴える人によって音響の種類は様々です。

 

突発的な大きい音の反応する事は正常な状態と言えますが、音響恐怖症の症例では引きずるような音や高音に恐怖を抱く例があり、周波数との関連が注目されています。

 

また音楽恐怖症音恐怖症とは区別され、残響音が深い関係を持つのではないかと提唱する研究者もおり、複数の根拠が示されています。

 

 

音響恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

音響に対して少なからず人によって好き嫌いがありますが、音響恐怖症に発展する例は少ないとされています。

 

しかし潜在的な患者を含めるとその数は一気に高まるとされていて、時代の移り変わりやテクノロジーの進化と共に増えていくのではないかと心配されています。

 

生活密着度は中程度とされていますが、症状によっては職業選択に大きく関わる可能性が懸念されています。

 

また近年では金属恐怖症と関連するという論文が提出されており、様々な方向からのアプローチで研究されています。

 

 

音響恐怖症の原因と症状

 

音響恐怖症の原因は人によって様々である事が分かっていますが、突発的な音に対しての経験がトラウマ体験となり、予期不安が強まって恐怖症に発展した例が多くあります。

 

他の原因としては特定の音の響きや残響音に対して生理的な嫌悪を持つ例が知られています。

 

症状としては硬直や発汗、心拍上昇が挙げられますが、音の大きさや音響の長さによっては失神やパニック発作も確認されています。

 

原因や症状が多岐に渡る事で知られる恐怖症なので、医師にとって明確な診断がしにくい恐怖症だとされています。

 

 

音響怖症への対処、克服法や注意点

 

音響恐怖症の治療法としては薬物治療が選択される事もありますが、症状が命に関わるような深刻な状態でない場合は認知行動療法がまず試されます。

 

治療の初期段階では系統的脱感作法が使われ、ある程度軽減された後期では曝露療法が有効とされています。

 

しかし生理的な嫌悪が強く表れるケースでは曝露療法は危険であるとされ、投薬によって軽減する事が勧められています。

 

なお、幼少期での例においては成長と共に軽減される可能性が高く、思春期以降に自然と克服できたという例が多い事から、受診するべきかどうかは判断が分かれます。

 

いずれにせよ原因や症状に合わせた治療が必要なので、医師やカウンセラーの下で診断を仰ぎ、治療を実践するのが絶対的な前提となります。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

音響恐怖症の原因や症状は多岐にわたり、克服へ向けては専門的かつ細かい調整を続けながら行う必要があります。

 

適切な治療が見つかれば克服への道が一気に広がりますので、完全克服に向けてチャレンジする価値は高いでしょう。

 

 

あなたが音響恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。