黄色恐怖症は比較的珍しい恐怖症ですが、重い症状が出る場合は非常に危険度の高い恐怖症です。

色恐怖症とは基本的には違う恐怖症として扱われますが、合併してしまう危険性もあり重い症状に悩む人もいます。

黄色恐怖症とはどういうものなのでしょうか?黄色に恐怖を感じる原因と対処法、克服法をこのページでは詳しく解説していきます。

 

 

黄色恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★☆☆☆☆

生活密着度 :★★★★★

克服可能度 :★★★★☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

黄色を日常で避け続ける事は非常に困難で、症状によっては日常生活に大きな支障をきたす事から引きこもりの原因となってしまう事が懸念されます。

 

一方で克服できる可能性は決して低くありません。完全に克服できなければ症状の軽減を目的とした対処をする事になりますが、総合的な危険度は高いと言えるでしょう。

 

黄色恐怖症は英語ではXanthophobiaと表記され、日本だけではなく世界各国でも患者が確認されています。

 

黄色はビタミンカラーという印象が強く、特にアジア圏では黄色は風水で金運を呼び込むために使われることから、イメージは悪くないと思われがちです。

 

しかし一方で黄色は警告色でもあり、信号や工事現場でのパイロン、動物では蜂なども黄色く、危険のサインともとれる色です。

 

 

黄色恐怖症の原因と症状

 

黄色恐怖症は年齢や性別に関係なく発症する傾向にあります。主な原因としてはトラウマ体験が起因となる事が最も多く、黄色い衣服を着た人に怒られたり追いかけられたりした経験が原因となるようです。

 

中には原因が全く思い当たらないという例もあり、過去のトラウマ体験の記憶が消されていたり、警告色に対する本能的な警戒心が強く出たものだと考えられています。

 

症状としては動悸や体の震えなどがあり、重症のケースでは黄色という言葉を聞いただけで嘔吐やパニック発作が起きるといった例も報告されています。

 

 

黄色恐怖症への対処、克服法や注意点

 

黄色恐怖法の症状によって引きこもりになってしまいそうな場合は、まず家族や周囲に相談して理解を得る事が一番重要です。

 

周りの理解やサポートを受けながら克服や軽減に向けた治療をする事をおすすめします。

 

症状の重さによって治療法は変わりますが、基本的には認知行動療法での治療となります。症状の重さに関わらず、医師やカウンセラーの指導の下で治療にあたると高い効果を得られる事が分かっています。

 

認知再構成法や系統的脱感作法が特に効果が高いとされていますが、症状の重さによっては投薬が検討されるケースもあるようです。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

黄色恐怖症は比較的珍しい恐怖症ですが、日常で避ける事が困難な事から危険度が高い恐怖症に分類されます。

 

症状の重さによっては本格的な治療を受ける必要があります。完全な克服ができなくても、軽減される事で日常生活は楽になり、総合的な危険度は低くなります。

 

あなたが黄色恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。