学校恐怖症は登校に対して恐怖を感じるものですが、実は「登校拒否」という言葉が使われる前から存在しています。
現在では不登校とは違うものと区別され、学校恐怖症は対人恐怖症の一つとされています。昔は「サボり」や「わがまま」と判断する先生や親もいましたが、現代では神経症として明確に認識され、治療に向けた研究も進んでいます。
学校恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★★
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★★☆
学校恐怖症に悩む自動や生徒の数は一定数いるとされていますが、はっきりと分からない場合も多く、潜在的な患者を含めるともっと多いかもしれません。
学生なら当然日常生活で大きな支障になり、学力の低下も懸念される事から危険度は高いと言われています。
克服が可能かどうかは原因や症状によって大きく左右され、人それぞれに合った治療が求められます。
学校恐怖症の原因と症状
学校恐怖症は社会不安障害と診断される事もあり、3つの時期に分類されます。それぞれのステージに対応した対策をする事が求められていますので確認していいましょう。
・心気的時期
前日は登校する気があるのですが、いざ登校しようとすると足が痛くなったり頭痛がし、強い倦怠感が表れます。
学校への登校の他、習い事に行く時の拒絶反応としてみられるケースも多くあるようです。
主に友人関係やいじめ、コンプレックスなどが原因となり、最近ではアカハラ(アカデミック・ハラスメント)が原因になるケースがあると指摘されています。登校しなければならない朝に特に症状が重くなる傾向が顕著です。
・登校に対するパニック時期
この時期では、学校に対する不安やストレスが最高潮に達しており、登校に対して強い抵抗を見せます。
泣き叫んだり暴れたりする時期ですが、親の方もこの時期に無理矢理学校へ連れて行こうとしてしまう事が多いので冷静な判断が必要です。
逆に学校に行きさえすれば校内で暴れたりする事はなく、穏やかに過ごすのが特徴的です。
・自閉期
パニック時期を経て親が学校へ行かせようとするのを諦めると、子どもは自分の殻に閉じこもろうとします。
部屋にこもってインターネットやゲームに没頭し、特定の友人以外の関係をシャットアウトします。
この時期は暴言や暴力に訴える事は少なくなりますが、特定の言葉に対して尊厳を傷つけられる事を嫌い、不用意な発言や好きなものを取り上げられると激怒する傾向が多く見受けられますので引き続き注意が必要です。
自閉期はある意味安定期とも言えますが、ここから長引く可能性があるので、環境を変えたり克服へ向けた治療に取り組む事が推奨されます。
上記の3つの時期の中で心気的時期やパニック時期に無理に治療しようとすると良くありません。自閉期になるまで待ってから対応する事が無難でしょう。
学校恐怖症への対処、克服法や注意点
学校恐怖症に対しては、まず強引に学校へ行かせようとしない事が大切です。
親のエゴなどはいくら伝えても逆効果にしかなりませんので、子ども本位の考え方に切り替える必要があります。
効果的なのは不安を理解して取り除く事であり、認知行動療法を取り入れた治療が望ましいとされています。
様々な技法を試し、その上で効果が高いものを組み合わせる方法がよく採用されるようです。
また投薬治療に踏み切る例はほとんどないと思って良いでしょう。
まとめ
学校恐怖症は不登校とは違い、現代では社会不安障害や対人恐怖症として認識されている恐怖症です。
各ステージを理解した上で医療機関で受診し、じっくりと心の安定を得ていく治療が望ましく、学校や家庭内だけで解決する事は難しいと思って下さい。
専門機関での受診が高い効果を見込む事ができ、できるだけ新しい知見を持った医師やカウンセラーを探すようにしましょう。
学校恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。