植物恐怖症はBotanophobia(ボタノフォビア)と呼ばれ、花恐怖症(Anthophobia)とは区別されていますが、花恐怖症が原因で植物恐怖症に発展するケースも数多く確認されています。

 

特定の植物に対して恐怖を感じる例がほとんどですが、植物全てが対象になる場合もあります。

 

このページでは植物恐怖症の原因や症状、克服法について解説していきます。

 

 

植物恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★★

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

日常生活において植物を完全に避ける事は困難であり、原因によっては克服も難しい可能性もある危険度の高い恐怖症です。

 

悩む人は比較的少数ながらも他の恐怖症を合併する危険性もある事から、治療に対する研究も進んできています。

 

日本国内よりも欧米での認知度が高い恐怖症で、植物に害はない事が分かっているのに恐怖を感じてしまうのが大きな特徴です。

 

 

植物恐怖症の原因と症状

 

植物恐怖症の多くは花恐怖症が発展したものですが、集合体恐怖症からの発展も報告されています。

 

一番多いのはアロエやサボテンなどの多肉植物が対象となる例で、棘に刺さった過去の記憶や多肉植物自体がグロテスクに感じる事が挙げられます。

 

他には自然の中で植物に囲まれる事に恐怖を感じる場合や、草で手を切った事がトラウマ体験となって植物恐怖症の原因となる事も多いようです。

 

稀な例では観葉植物に対しても恐怖を感じるケースがある事が確認されています。

 

症状としては強い不安感や嫌悪感、緊張、発汗等がありますが、重症の場合はめまいや息切れ、パニック発作にまでなる事もあります。

 

 

植物恐怖症への対処、克服法や注意点

 

植物恐怖症は珍しい部類の恐怖症なので、対処としてはまず家族や周囲の理解を得る事が大切です。

 

生活の中である程度対処できるようになってから克服へ向けた治療に取り組むのが最善策と言えるでしょう。

 

治療は認知行動療法が優先され、特に認知再構成法が試され、曝露療法や系統的脱感作法と併用されるケースもあります。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

植物恐怖症は比較的珍しい恐怖症ですが、生活においての密着度は高く、他の恐怖症の合併が懸念される事から危険度の高い恐怖症であるとされています。

 

完全に克服する事は難しいかも知れませんが、治療によって少しでも軽減する事ができれば普段の生活はかなり楽になるでしょう。

 

あなたが植物恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。