傘恐怖症は単に傘が怖いと思う恐怖症ではなく、様々な事が原因で起こる恐怖症です。
恐怖を覚える対象の傘が色や形、構造によって限定されている場合や全ての傘が対象となる場合もあり、人それぞれによって原因や症状も大きく異なる傾向があるようです。
このページでは傘恐怖症の原因や克服法について詳しく解説していきます。
傘恐怖症とは?
悩む人の多さ:★☆☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
傘恐怖症で苦しむ人の中には大雨の日でも傘をさせないまま右往左往してしまったり、その場から動けなくなってしまう事もあります。
雨を日常で避ける事はほぼ不可能であり、雨の度に仕事を休まなければならないようになると職業の選択にも大きく影響し、もちろん日常生活もままなりません。
克服できる可能性が高いので総合危険度は中度なのが救いですが、原因や症状によっては注意が必要な恐怖症です。
特に梅雨がある日本や雨季のある国では克服へ向けた治療をする事が勧められています。
傘恐怖症の原因と症状
傘恐怖法の原因は様々である事が知られていますが、ほとんどが過去のトラウマ経験から来るものです。
傘をさした時に風に飛ばされかけた事や、傘を開く時に指を詰めた経験が原因になっている事が多いようです。
他には傘の先端に恐怖を感じるという先端恐怖症が原因になっていたり、傘の規則的な骨組みに対して恐怖を感じるという集合体恐怖症が原因となり合併してしまうケースもあります。
症状は他の恐怖症に比べると穏やかな方ですが、緊張や発汗、心拍上昇が確認されています。
傘恐怖症への対処、克服法や注意点
傘恐怖症は珍しい部類の恐怖症なので、対処法としてまずは家族や周囲への理解を求める事が一番重要です。その上で必要であれば医療機関で克服へ向けた治療を実践しましょう。
幼少期で症状が表れる場合は、成長と共に自然と軽減されていく場合が多く、思春期~成人にかけて気にならなくなる事が期待できます。
原因によって治療法は変わりますが認知行動療法が主な治療法となり、薬物治療が採用される事は非常に稀です。
曝露療法や認知再構成法、系統的脱感作法が優先され、克服できる可能性は比較的高いとされています。
独自での克服を目指すより、医師やカウンセラーの指導の下で治療にあたる方が高い効果を得られるというデータもあります。
まとめ
傘恐怖症は様々な原因によって引き起こされる恐怖症で、その分治療法も多岐にわたります。
強い症状は出ない傾向にあるものの、きっちりと原因を見極めて専門的な治療を受ける事で完全克服できる可能性は高く、逆に放置すると他の恐怖症を合併する危険性も指摘されています。
少しでも不安があれば医療機関での受診をおすすめします。
あなたが傘恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。