先端が怖いという先端恐怖症は、特にこちらに先端が向いている時に大きな恐怖を感じるというものです。
対象としては針が多いですが、ペンや鉛筆、はさみ等の刃物類、指をさされる事やアゴに反応を示す例も報告されています。
世界でも注目されはじめている恐怖症で、目に向けられると恐怖を感じる場合や先端を見るだけで症状が出る人もいます。
先端恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★☆☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★★☆
恐怖を覚える対象や状況は人それぞれで程度が大きく変わるのが特徴的な恐怖症で、症状や対応も様々です。
欧米で恐怖症として扱われるようになってから、日本でも自覚する人が増えてきています。
英語ではBelonephobia(ベロネフォビア)と呼ばれ、原因や治療法に対して様々な研究がなされています。
対象物や症状の程度によっては日常生活で完全に避ける事が難しくなる場合もあり、本格的な治療が必要と診断されるケースもあります。
他にも目薬ができない場合は眼科での治療の妨げになるので、できるだけ克服へ向けた治療を行う事が勧められています。
先端恐怖症の原因と症状
先の尖ったものを見ると目に入る事を想像してしまう予期不安が主な原因と考えられています。
稀な例では「自分は人を襲うと思われているかもしれない」という対人恐怖症のような錯覚が原因となる事もあるようです。
症状としては強い恐怖心や不安、動揺が代表的で、目を開けられなくなったりその場から動けなくなる場合もあります。
重症の場合では普通の状態でいられなくなりパニック発作を引き起こす例も報告されています。
先端恐怖症への対処、克服法や注意点
先端恐怖症で強い不安を持つ場合への対処法として、できるだけ恐怖を感じる対象を避けるようにするか克服へ向けて治療するかが挙げられます。
身体の硬直が症状として出る場合は車の運転にも影響する可能性もあるので危険です。
最近は少しずつ知られてきている恐怖症なので、まずは周囲に説明し、理解を得る事が対処として重要となります。
医療機関での治療法として認知行動療法が広く試されます。認知再構成法や系統的脱感作法など、複数の技法が組み合わされるケースもあり、医師やカウンセラーの指導の下で取り組めば効果が高まるとされています。
色々な恐怖症の中でも完全に子幸福する事は難しい方だと言われていますが、治療によって軽減された例も多数報告されていますので、根気よく取り組む事が重要です。
まとめ
一言で先端恐怖症と言っても恐怖を感じる対象物や状況、症状は患者によって大きな違いが出る傾向があります。
しかし最近は先端恐怖症の認知度も上がってきていて、周囲からの理解を得やすくなってきています。
日常生活に支障が出るほどの症状の場合は医療機関で受診をし、少しでも軽減できるように治療していく事が勧められています。
あなたが先端恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。