血を見ると恐怖を感じる事は人間の生物として正常な反応で、仮に血液を見て失神してしまう場合でも恐怖症としては認められません。

 

線引きが難しい所ではありますが、恐怖症としての症状によって対処法が変わる事が分かっています。

 

しかし対処法を間違えると重症化する可能性があり、注意が必要な恐怖症と言えるでしょう。

 

 

血液恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

血液恐怖症の危険度は症状によって異なり、克服可能度も大きく左右されます。

 

最新の研究結果では対人恐怖症が関連する事が分かっており、今後もさらなる研究が進められていくでしょう。

 

DSV-IVに分類される血液・注射・負傷型恐怖症の派生と考えられていましたが、現在ではHemophobiaとして独立して認識されています。

 

 

血液恐怖症の原因と症状

 

血液恐怖症の原因は大きく分けて2パターンが挙げられます。

 

一つは血を見る事によって予期不安を強く感じる事で症状を表す例で、もう一つのパターンは自身の体内から血液が出る事に対して他人からどう見られるかが心配になるという、対人恐怖症ベースの症状です。

 

いずれにせよ予期不安が原因になっている事は間違いなく、統合的な研究が期待されています。

 

また稀な例では色恐怖症血液型恐怖症が原因となるケースも確認されています。

 

恐怖症としての症状はめまいや吐き気、心拍上昇が代表的で、パニック発作の症例が比較的多い恐怖症である事も留意する必要があるでしょう。

 

特に複数の恐怖症に対する症状が同時に出る場合は危険と言われています。

 

 

血液恐怖症への対処、克服法や注意点

 

血液恐怖症は血液に対する症状によって恐怖症と認定され、前述のような症状が表れる場合は治療が必要となります。

 

主な治療法は認知行動療法ですが、薬物治療が選択されるケースもあります。認知行動療法が試される場合は曝露療法や認知再構成法が優先され、森田療法も積極的に取り入られています。

 

克服へ向けた治療は医療機関で実践する事が推奨されており、完全克服には至らなくても高い軽減効果が期待できます。

 

また、幼少時でのケースでは成長と共に軽減され、自然と克服できる場合が多く、治療を始めるかは専門家の間でも意見が分かれます。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

血液恐怖症に悩む人は決して多くはありませんが、それが原因となって他の恐怖症と混同されたり、家族や周囲の理解が得にくいという側面が心配されています。

 

症状によっては本格的な治療をする必要があるので、専門機関での受診を強くお勧めします。

 

あなたが血液恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。