特に日本では血液型で性格の違いがあると言われ、同時にそれぞれの血液型の相性も存在するとされています。

 

自分と相性の良くない血液型の人を意識しすぎるあまり恐怖の対象となってしまい、限局性恐怖症としての症状が表れる状態が血液型恐怖症と呼ばれます。

 

このページでは血液型恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

血液型恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★★★☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

血液型恐怖症の悩む人の数は比較的少ないとされているものの、症状によっては生活密着度が高く、日常生活はおろか職業の選択や定着にも大きな影響が生じる事が心配されます。

 

血液型を聞かない事で対処もできますが、多くの人はどうしても聞いてしまう事が分かっており、周囲の理解を得られないまま孤独の中で苦しむ人が後を絶ちません。

 

一方で適切な治療を行う事で完全克服できる可能性も高く、本格的に治療を開始する価値はあると言えるでしょう。

 

 

血液型恐怖症の原因と症状

 

多くは人間関係が原因での過去のトラウマ体験がある事が分かっており、自身の血液型と相性の悪いとされる血液型の人を常に強く意識してしまいます。

 

血自体に恐怖を感じる血液恐怖症とは全く別のものになるので注意が必要です。むしろ対人恐怖症の方が近いという意見も多く聞かれます。代表的な例として

 

A型・・・奔放なB型の人に傷つけられる事が多く、ルーズな部分も受け入れられない場合が多いようです。真逆とされるO型とは自分に持っていない部分に好感を持ち、性格的にも相性が良いケースが目立ちます。

 

B型・・・血液型恐怖症の中で一番少ないとされているのがB型ですが、強いて言えばA型との相性はあまり良くない例があり、過去にA型の人と衝突した事が原因で避けるようになるケースが見られます。

 

 

O型・・・全体的な比率は少なめですが、実はO型同士は相性が良くない事が分かっています。恐怖症にまで発展する前に人間関係が終わってしまう事が多く、そのため数が少ないとも言われています。

 

AB型・・・AB型の日本での人口比率は9%、世界では5%に満たず、歴史も1000年程だと言われています。O型からは魅力的に感じられますが、AB型からすれば嫌だというケースが多く、価値観や行動が理解できないという意見が多数を占めます。

 

特定の血液型の人が恐怖の対象となった場合、コミュニケーションを取る際に頭痛や腹痛、吐き気を催すといった症状があり、重症時では嘔吐やパニック発作に至る例も報告されています。

 

中には昔から仲の良かった人の血液型が苦手な血液型だと分かった瞬間に過去がどうであっても恐怖の対象となる場合もあります。

 

また上記の相性は男女どちらかでも大きく変わるとも言われており、さらなる研究結果の発表が待たれています。

 

 

血液型恐怖症への対処、克服法や注意点

 

血液型によって性格の特徴はありますが、皆が同じではないので闇雲に特定の血液型に恐怖を感じる必要はありません。

 

症状が気になる場合は医療機関で受診をする事が勧められています。

 

相手の血液型を聞かないという対処は血液型恐怖症の人には難しく、それが家族や周囲の理解を妨げ、逆に叱られるといった事も多く、最悪は家庭内暴力や引きこもりの原因となる事が危惧されています。

 

治療にあたっては必ず周囲の理解と協力を得て、医療機関で行う事が大前提となります。

 

治療は認知行動療法がスタンダードとなり、実際に恐怖を感じる血液型の人と話しても何も起こらない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)を中心に認知再構成法が必要に応じて組み合わされます。

 

近年では森田療法の有効性が確認されており、優先して採用される場合もあります。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

血液型恐怖症は性格的な相性を意識しすぎて恐怖を感じる限局性恐怖症で、症状によっては医療機関での治療が必要です。

 

完全克服できる可能性も高い方ですが、独自の方法は症状の悪化を招く危険があるので、必ず周囲の理解を得た上で医師やカウンセラーの下で治療に取り組むようにしましょう。

 

あなたが血液型恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。