特にスマートフォンが爆圧的に普及した現代において、携帯電話不携帯恐怖症は急速にクローズアップされてきています。

 

数ある恐怖症の中でも依存症に近いと考えられており、英語ではNomophobiaと表記されます。

 

このページでは携帯電話不携帯恐怖症の原因や症状、克服法や注意点について解説します。

 

 

携帯電話不携帯恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

携帯電話不携帯恐怖症に悩む人の数は少ないながらも、依存症と見られる人の数を合わせるとかなり多くなると推測されています。

 

生活密着度も日に日に高まる傾向にあり、総合危険度は高いと言えます。克服可能度は原因や症状によって大きく変わる事が分かっています。基本的には完全克服よりは軽減に向けた治療がメインとなります。

 

 

携帯電話不携帯恐怖症の原因と症状

 

携帯電話やスマホが普及してから、携帯電話不携帯恐怖症には様々な原因がある事が報告されています。

 

スマホを常用しすぎる事が原因であったり、仕事でスマホを使う人が仕事に対する責任感を感じる事が原因となったり、スマホには膨大な量の個人情報が入っている事から紛失する事に対する過剰な恐怖心などが主な原因となります。

 

携帯電話やスマホを常時持っていれば回避できると思われがちですが、実際の生活では意外と難しいものです。

 

前述のように依存症と表裏一体なのが特徴的な恐怖症ですが、症状によって診断が分かれることが多いようです。

 

症状として、特に吐き気や嘔吐、パニック発作が起きる場合は恐怖症として扱われ、重症な例では不安障害と診断される事もあります。

 

 

携帯電話不携帯恐怖症への対処、克服法や注意点

 

携帯電話不携帯恐怖症は軽い依存症と勘違いされる事が多い事から、治療開始の遅延化を招いている事が懸念されています。

 

症状が表れるようであればまずは家族や周囲の理解を得るように最大限努力する事が求められます。当然早期からの治療開始が望まれますので、周囲の理解を得る事は克服や軽減に向けての第一歩となります。

 

治療にあたっては認知行動療法が試されますが、限られた技法でしか効果が確認されていない事が問題視されています。

 

曝露療法で効果が表れる場合もありますが、基本的には認知行動療法のみが効果を発揮するとされています。

 

こういった理由から早い段階で不安障害と診断して薬物治療を選択する医師も多く、この場合は治療が長期化する傾向にあります。

 

治療にあたっては医師やカウンセラーの下で十分に相談してから決めるようにする事が推奨されています。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

携帯電話不携帯恐怖症は依存症の発展型とも言える恐怖症で、潜在な患者は先進国後進国問わず世界中で多くいると提唱されています。

 

今の時代、携帯電話やスマホを全く使わずに生活する事は相当難しく、世界的な社会問題と言っても過言ではないでしょう。

 

あなたが携帯電話不携帯恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。