特に都心部ではマンションなどの集合住宅に全く行かない事は難しく、集合住宅恐怖症は現代ならではの恐怖症の一つとして数えられています。

 

原因も様々で他の恐怖症との合併例も多く、改めてその危険性が意識され始めています。

 

このページでは集合住宅恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

集合住宅恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★★

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

集合住宅恐怖症に悩む人の数は少ないとされているものの、他の恐怖症が原因となっている予備軍の数は多いとも言われており、未だ解明できていない部分が多くあります。

 

生活密着度も非常に高く、住む地域や職業選択にも大きく影響する事は必至で人生を左右する死活問題に発展する可能性も拭いきれません。

 

克服できる可能性もまちまちで、原因によって大きく変わるのが実情です。

 

 

集合住宅恐怖症の原因と症状

 

恐怖の対象はマンションや団地などの集合住宅が挙げられますが、建物の大きさや高さ、暗さ、天井の高さなどによって大きく左右される事が分かっており、人によってその具合は様々です。

 

また、大型ショッピングモールが対象になる場合も集合住宅恐怖症の範疇として考えられています。

 

他の恐怖症が原因となるケースが多く、代表的なものではたくさんの人がいる事による集合体恐怖症が原因になっていたり、すぐ隣の部屋に他人がいて付き合いをするの事に恐怖を覚える社交恐怖症が関連するケース、他には高所恐怖症低所恐怖症が関係する例が挙げられます。

 

生理的嫌悪が元になる場合と予期不安が強くでる事で症状を表す場合の2種類に大別されますが、これといった心当たりがないというケースもある事が分かっています。

 

症状は強い緊張やすくみ、発汗や吐き気などがあり、重症時は想像しただけで嘔吐したり、建物に入ってから始めて恐怖を感じた場合はパニック発作にまで至る例も報告されています。

 

 

集合住宅恐怖症への対処、克服法や注意点

 

治療には主に認知行動療法が優先され、実際に恐怖の対象となる建物に入ってみても何も起こらない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)を中心に、認知再構成法や系統的脱感作法などの技法が組み合わされます。

 

重症時には薬物治療が候補に入る事もあり、その場合は治療の後期に認知行動療法が試される事が多いようです。

 

いずれにせよ周囲や家族の理解を十分に得た上で医療機関で治療に取り組む事が重要で、周囲の理解が克服への第一歩となる事は間違いないでしょう。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

集合住宅恐怖症はマンションや団地に対する限局性恐怖症ですが、恐怖の対象となるものが人によって細かく違うので、まずは正確に把握する事が重要となります。

 

原因は他の恐怖症が関連している事が大半で、生活にも大きく影響する事から、早期発見と早期での治療開始が求められます。

 

独自の治療は症状の悪化を招くリスクがあるので、必ず医師やカウンセラーの下で治療に取り組むようにしましょう。

 

あなたが集合住宅恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。