日本国内で約200種類、欧米では約500種類もあると言われている恐怖症の中でも特に危険度が高いのが社交恐怖症だとされています。
社会不安障害(Social Anxiety Disorder : SAD)やSocialphobiaとも呼ばれ、対人恐怖症の重症例とも考えられており、日本だけでなく世界中での症例が報告されています。
このページで原因や症状、克服法を解説していきます。
社交恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★★
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★★★
社交恐怖症に悩む人の数は中程度ながらも、潜在的な患者は未知数だとも言われています。
社交に対する恐怖という性質上、日常生活はおろか社会生活に多大な影響を及ぼし住居や職業の選択にも計り知れない影響が出てしまう事は間違いありません。
克服への道も険しく、少しでも軽減できれば上出来と言われるほどの高い克服難易度と言われています。
他の限局性恐怖症と比べても危険度は非常に高い一方、誰もがいつなるか分からない恐怖症です。
社交恐怖症の原因と症状
社交に対する恐怖のベースは対人恐怖にある事が実証されています。
周りから注目されるような場では緊張するのは当然ですが、不安が表に出過ぎる事によって自分自身がどう見られているか、どう思われているかという不安が特に何も起こっていないにも関わらず予期不安となるのがおおまかなメカニズムです。
他には自分が愚かだと思われるかも知れないと思う事によってそういった体験がないにも関わらず人との接触を極端に避けるというケースも確認されています。
症状は多量の発汗や硬直、心拍の乱れが挙げられますが、重症例では何も起こっていない状態から急に嘔吐したりパニック発作を起こす事が実例としてあります。
社交恐怖症への対処、克服法や注意点
社会に対する恐怖は実生活とも密接である事から、国家レベルでの研究が進められています。
特に昭和生まれの世代では未だに理解されない事が多く、逆に怒られてしまったといった体験談が後を絶ちません。
こういった側面からも家族や周囲と話し合い、理解やサポート得る事が克服への第一歩となります。
治療には主に認知行動療法が用いられ、特に森田療法の効果が高い事が分かっています。
しかし社会不安障害と診断されると基本的には薬物治療が優先され、治療期間も長期化する事が大半です。
まとめ
社交恐怖症は対人恐怖症の重症例と捉えられる事も多く、社会不安障害(SAD)に最も近い恐怖症だと言っても過言ではありません。
恐怖症としての危険度は高く、早期に治療を開始する事が推奨されています。
基本的には軽減を目的とした治療となりますが、完全克服の例も少ないながらも報告されています。
治療は必ず医療機関で医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が大前提である事は覚えておいてください。
あなたが社交恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。