ちりめんじゃこの材料としても使われるしらす(白子)は、シラス丼としても知られ徳島や淡路島、鎌倉、静岡県でも地元だけではなく観光客にも人気です。
基本的に嫌いな人はあまりいないと思われますが、嫌いどころかしらすに恐怖を感じて限局性恐怖症としての症状が表れる人もいます。
この記事ではしらすが恐怖の対象となるメカニズムについて詳しく解説していきます。
シラス恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★☆☆☆
克服可能度 :★★★☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
シラス自体に恐怖を覚える人の数は比較的少なく、日常生活で避ける事も十分に可能です。
しかし原因によっては潜在的に悩む人の数は中程度まで上がるとされ、克服できるかも左右される事が分かっています。
また、しらすの状態によっても恐怖の度合いが変わると言われており、より詳細な研究結果が待たれています。
しらす恐怖症の原因と症状
実はシラス恐怖症の原因の多くは他の恐怖症が関連していて、その中でも種類が分かれる事が確認されています。
一番多いのが集合体恐怖症(トライポフォビア)を合併しているケースで、密集している魚に恐怖を感じるものです。
茹でたしらす(釜揚げ)やちりめんじゃこには恐怖を感じないが、生しらすのみ恐怖を感じるなど、シラスの状態によって個人差が大きい事が特徴です。
他には例えば一匹だけのちりめんじゃこなど、数少ないしらすに対しても恐怖を感じる場合は魚恐怖症との関連が強く疑われます。珍しい例ではしらすには色々な魚の稚魚が混じっている事から寄生虫恐怖症に似た症例がある事も報告されています。
また、しらすに対して恐怖を覚えながらも食べる事はできるという特異なケースもあるようです。
症状は悪寒や硬直、吐き気などがあり、重症時では想像しただけで嘔吐したりパニック発作に至る場合もあります。
しらす恐怖症への対処、克服法や注意点
しらす恐怖症に最も有効な治療法は認知行動療法と言われており、その中でも実際にしらすに触れてみて何も起こらない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)が第一候補となります。
パニック発作を伴う場合は薬物治療が検討される事もありますが、非常に稀なケースとなります。治療は医療機関で行う事が前提で、我流の治療法は症状を悪化させるリスクもあるので危険だとされています。
生活から遠ざければ大丈夫だと放置していると合併している他の恐怖症の症状が進行してしまう恐れがあり、明確な症状が出る場合は早期の内に治療を開始する事が推奨されています。
まとめ
しらす恐怖症は集合体恐怖症や魚恐怖症、寄生虫恐怖症が関係する可能性のある恐怖症で、放置する事は危険です。家族や周囲の理解を得た上で、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が勧められています。
あなたがしらす恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。