湖に対する恐怖症は海洋恐怖症やダム穴恐怖症と共通点があり、LimnophobiaやLakephobiaとも呼ばれています。
症状によっては危険性が高い恐怖症で、対策も必要となります。このページでは湖恐怖症の原因や症状、克服法や注意点をまとめていきます。
湖恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★☆☆☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
湖恐怖症に悩む人の数は少ないものの、だからこそ家族や周囲への理解が得にくいという側面を持っています。
湖を避ける事で生活密着度は下がりますが、旅行先や住居の選択には影響するでしょう。
一方で完全克服は難しいとされており、症状によっては注意が必要です。
湖恐怖症の原因と症状
湖恐怖症は水恐怖症が原因となる事もありますが、多くは予期不安が原因である事が分かっています。
湖の中から何か出てくるかもしれないという類の予期不安が大半で、湖の大きさと症状が比例するケースも確認されています。この点では巨大生物恐怖症と似ていると言って良いでしょう。
他には湖に吸い込まれそうな感覚が不安になり、ダム穴恐怖症と同じ症状が表れる事も報告されています。
また、実際に起きた過去のトラウマ体験が原因となる場合は、溺れた経験がほとんどを占めます。海と違い湖には浮力がないため、海は怖くないけど湖が怖いという人もいます。
症状としては多量の発汗、心拍の乱れ、吐き気などがあり、重症時の例では嘔吐やパニック発作に至る事が分かっています。
湖恐怖症への対処、克服法や注意点
湖恐怖症が幼少時に見られる場合は、成長と共に軽減していく傾向が強く、思春期の終わりには完全に克服できたというケースが多いので、診察を受けるかは判断が分かれる所です。
大人で症状が見られる場合は医療機関で受診することが推奨されています。
克服や軽減に向けた治療は認知行動療法が用いられ、認知再構成法や曝露療法が組み合わせて試されます。
不安障害と診断された場合は投薬も併用される事もあり、治療も長期化する傾向にあります。
症状の重さによって治療法も変わるので、医師側にとっても慎重な判断が求められます。
まとめ
湖恐怖症は他の限局性恐怖症との類似点も多く、複数の恐怖症を併発可能性がある危険な恐怖症です。
完全克服は難しいとされていますが、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事で大幅な軽減を見込む事ができます。
しかし症状の重さによっては長期的な治療を覚悟する必要があるでしょう。
あなたが湖恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。