年齢が関係する恐怖症の複数のものが確認されており、子ども恐怖症若者恐怖症などが代表的な例ですが、老人恐怖症というものもあります。

 

近年では増加傾向にある事が特徴で、世界的な高齢化社会が進むにつれ、問題視されつつあります。

 

このページでは老人恐怖症の原因や症状、克服法や注意点について詳しく解説していきます。

 

 

老人恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★★★☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

老人に対して恐怖を抱く人の数は比較的少ないと言えるでしょう。しかし高齢化社会によって生活密着度は高まる傾向にあり、危険度は高めになります。

 

一方で適切な治療を行う事で完全克服できる可能性が期待できるとされています。英語ではGerontophobiaと表記され、欧米では研究が活発に進められています。

 

 

老人恐怖症の原因と症状

 

老人恐怖症の原因は大きく分けて3つある事が知られています。

 

まず1つ目は老人の行動は予測しにくい事が原因となる例です。世代が違えば考え方も大きく変わり、叱られたりするポイントが分かりにくい事が恐怖症に発展します。

 

特に10代~20代で多く見られますが、この場合は年齢を重ねるにつれて自然と軽減される事が多いようです。

 

2つ目の原因は、自分自身が老いる事に対する恐怖が原因となるケースです。年を取って死を意識するようになる中、死恐怖症のように宗教が関連する形で発症する事例が知られています。

 

日本国内より宗教に大きく依存する海外で多く見られます。

 

3つ目は自身が老けていく事によって周りの目が気になるという対人恐怖症に近い状態など、様々な原因が報告されています。

 

よく見られる症状は動悸や発汗、吐き気などがあり、重症な例では嘔吐やパニック発作も確認されています。

 

 

老人恐怖症への対処、克服法や注意点

 

老人恐怖症の治療には認知行動療法が主に使われ、認知再構成法や森田療法が治療の前期では採用され、後期では曝露療法を併用するのが定番とされています。

 

独自で完全克服を目指すよりも、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む方が効果が高い事が立証されており、医療機関での受診が有効である事が確実視されています。

 

家族や周囲の理解を十分に得てじっくりと治療をする事が最善策である事は間違いないでしょう。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

老人恐怖は大きく分けて3系統の原因があり、症状によっては危険度が高い恐怖症です。しかし克服できる可能性も高いので、医療機関で克服へ向けた治療に取り組むようにしましょう。

 

あなたが老人恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。