世の中には色々な恐怖症がありますが、中でも「良い知らせが怖い」という吉報恐怖症は珍しい恐怖症として分類されています。
普通なら良い知らせが来ると嬉しいものですが、吉報恐怖症に悩む人にとっては苦痛であり、恐怖の対象となってしまいます。
このページでは吉報恐怖症の原因やメカニズム、克服法について詳しく解説していきます。
吉報恐怖症とは?
悩む人の多さ:★☆☆☆☆
生活密着度 :★★★☆☆
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
吉報恐怖症に悩む人はそれほど多くなく、日本国内よりはどちらかというと海外の方が多い傾向にある事が知られています。
生活密着度は中程度なものの、適切な治療によって完全克服も期待できる恐怖症として研究が進んでいます。
英語ではEuphobiaと表記され、類似するとされる新聞恐怖症との関連も指摘する研究者もいます。
新聞恐怖症は吉報恐怖症より重い症状であるとされ、この場合では生活密着度は一気に高まるので注意が必要でしょう。
吉報恐怖症の原因と症状
吉報恐怖症の原因としては「良い知らせの後には悪い知らせが来る」という思い込みと予期不安が関連するケースが多数を占めます。
稀に自分に自信がなく、吉報を悲観的にとらえてしまうという事が原因なっている事もあり不安障害と診断される場合もあります。
症状としては心拍の上昇、多量の発汗、動悸がありますが、重症なケースではパニック発作に至る例も確認されています。
吉報恐怖症への対処、克服法や注意点
吉報恐怖症は珍しい恐怖症である事から、周りからの理解を得にくい事が特徴として挙げられます。
周囲の理解なしに克服をする事は難しく、まずは家族やパートナーなど、周囲からの理解を得る事が最善の対処法となり、克服への第一歩となる事は間違いないでしょう。
完全克服や軽減に向けては症状の重さに関わりなく医療機関での受診が望ましく、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。
治療法は認知行動療法が試され、曝露療法や認知再構成法などの技法が組み合わせて用いられます。重症の場合でも薬物治療が選択される事は非常に稀ですので、副作用等の心配なく治療に取り組む子とができます。
まとめ
吉報恐怖症は比較的珍しいとされる恐怖症ですが、症状や原因によっては他の恐怖症を合併する可能性がある危険な恐怖症です。
強い予期不安が原因となる場合は早期に治療に取り組んだ法が無難と言えるでしょう。症状が悪化する前に周囲の理解を求め、医療機関で受診する事をおすすめします。
あなたが吉報恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。