ネズミ恐怖症は動物恐怖症の一種で、特にネズミに強い不安を感じて症状が表れる状態を指します。げっ歯目全般に対して症状が表れる場合や野生のネズミのみに反応する場合など、人によってそれぞれの許容範囲があるのも特徴の一つで、症状も様々な例が報告されています。

 

この記事ではねずみ恐怖症の原因や症状、克服法について解説していきます。

 

ネズミ恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★★☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

動物恐怖症の中でもネズミに恐怖を抱く人は比較的多く、重い症状が出る場合は職業選択にも影響が出る可能性がある恐怖症です。

 

日常生活で鼠に遭遇する可能性が低い場合がほとんどですが、症状によっては注意が必要です。

 

 

ネズミ恐怖症の原因と症状

 

過去にネズミに噛まれたり驚かされたりした経験がある事で恐怖症になる場合も多くありますが、実際にそのような経験がない場合でも想像から予期不安が強くなる例もあります。

 

特にネズミの場合は菌に対する予期不安が強く出る傾向があり、もし攻撃されたら避けられない、噛まれたら死ぬかもしれないと考える事によって症状が表れます。

 

ネズミに恐怖を感じる場合でも、ペットのハムスターには恐怖を感じない例、逆にハムスターにも強い恐怖を感じる人もおり、恐怖症の度合いは人それぞれ違いが大きく出ます。

 

主な症状は強い拒絶反応や緊張、硬直、叫喚、発汗、動悸があり、ひどい場合はパニック発作も確認されています。

 

外出先でネズミに遭遇する事を気にし過ぎるあまり、外食にも恐怖を覚える事によって対人恐怖症広場恐怖症に発展する例もあるようです。

 

嫌悪よりもより強い恐怖症と判断される事もあり、重症であれば克服へ向けた治療を行う事が望ましいとされています。

 

 

ネズミ恐怖症への対処、克服法や注意点

 

特定の動物に対する恐怖は本能的な部分もあるので、まずはネズミに遭遇しない環境の構築が有効でしょう。

 

重い症状が出るようなら根本的な治療をする事をおすすめします。前述の通り、対人恐怖症や広場恐怖症を合併する危険性があるのがその最大の理由です。

 

克服法としては認知行動療法が有効とされています。曝露療法も有効ですが、拒絶反応の度合いによっては症状が悪化する可能性もあるので注意が必要です。

 

自力で克服した例としては、あえてハムスターを自宅で飼って慣れていく事での成功例も報告されていますが、突発的に出現するネズミに対する条件反射が起因する恐怖には効果が薄いようです。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

ネズミ恐怖症は動物恐怖症の一種で、限局性(単一)の恐怖症です。

 

菌が原因であったり、突発的な出現が原因であったりと人それぞれの原因がありますが、重い症状が出る場合は医療機関で医師やカウンセラーの指導の下で克服に望みましょう。

 

あなたがネズミ恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。