世の中に存在する恐怖症は日本で200種類、世界では500種類とも言われていますが、中には特異に思える恐怖症もあります。

 

しかし詳しい状況を聞くと納得できるものがほとんどで、密閉容器恐怖症はその代表的な例の一つと言えます。

 

このページでは密閉容器恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

密閉容器恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★★☆☆

生活密着度 :★★★☆☆

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

密閉容器に対する恐怖に悩む人の数は比較的少ないと言われていますが、強い嫌悪示す予備軍を合わせると中程度ではないかと言われています。

 

密閉容器を避ける事である程度は生活密着度を下げる事はできますが、他の恐怖症を合併し始めると社会生活が困難になる事が分かっています。

 

生理的嫌悪が関係する場合での完全克服は難しいとされ、基本的には日常生活に支障がないレベルにまで軽減させる事が治療の目的となります。

 

 

密閉容器恐怖症の原因と症状

 

症状に悩む人のほとんどが密閉容器に入っている食べ物に対して強烈な嫌悪を示し、色々な食べ物が混ざった臭いが受け付けないようです。

 

恐怖の対象として類似する恐怖症は弁当恐怖症給食恐怖症食中毒恐怖症などが挙げられ、合併する危険性も指摘されています。

 

また密閉恐怖症とは全く別の恐怖症となるので混同しないように注意する必要があります。

 

潔癖な人や臭いに敏感な人が陥りやすい恐怖症で、放置すると不安障害に発展するケースも見つかっています。

 

過敏になると弁当はおろか食欲自体がなくなり、拒食症の原因になる事も懸念されています。

 

主な症状は頭痛や吐き気、心拍の乱れなどがあり、重症時では想像しただけで嘔吐したりパニック発作にまで至る例も確認されています。

 

 

密閉容器恐怖症への対処、克服法や注意点

 

特に臭いが移りやすいプラスティック容器に恐怖を感じる人が多い事が分かっており、その場合はガラス容器を使う事で対処できている人も多くいますが根本的な解決にはなっていません。

 

生理的嫌悪が強く関連する恐怖症の完全克服は難しいとされていますが、生活に支障がないようにまで軽減させる事は可能で、認知行動療法が治療の手段として有効である事が分かっています。

 

認知再構成法や系統的脱感作法、曝露療法(エクスポージャ法)などの技法が組み合わされ、症状によってカスタマイズする方法がスタンダードですが、不安障害と診断されると薬物治療が優先され、治療期間も長引く例が後を絶ちません。

 

治療にあたっては必ず家族や周囲の理解と協力を得る事が推奨されており、医療機関での実践が大前提となります。

 

早期発見と早期治療、周囲の協力が克服や軽減への近道になる事は間違いないと言えるでしょう。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

密閉雪恐怖症は臭いに敏感な人がなりやすく、一度患うと克服する事が難しい恐怖症です。

 

しかし軽減させる事は十分可能で、症状によっては治療を始める価値はあると言えるでしょう。

 

治療は必ず医師やカウンセラーの下で取り組む事が推奨されており、独自の治療は症状を悪化させる可能性があるので控えるべきです。

 

あなたが密閉容器恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。