恋愛に失敗した経験がある人でも、時が経てばまた恋愛を求めるようになるのは人間の動物としての本能として備わっているもので、重要な欲求の一つと言っても過言ではありません。
しかし恋愛する事に対して恐怖を感じる人もおり、限局性恐怖症としての症状が表れる場合、恋愛恐怖症と診断されます。
一時的なものでない限りは治療が勧められる恐怖症の一つで、その危険性が改めて懸念されています。
恋愛恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★☆☆
総合危険度 :★★★★☆
恋愛に対する恐怖に悩む人は中程度とされていますが、潜在的な患者を含めると多いほうだと言われています。
生活はおろか人生にも大きく影響する事が特に心配され、社会問題化する可能性も拭いきれません。
女性に多い恐怖症とも言われていますが、実際の男女比はほぼ半々である事が解明されており、男性患者にとってこの風評は向かい風になっている事は確実で、正しい認識を広める必要性が指摘されています。
恋愛恐怖症の原因と症状
原因の大元には対人恐怖症があるという根拠が示されている通り、恋愛恐怖症は醜形恐怖症や赤面恐怖症、視線恐怖症と同じく対人恐怖症の一例として知られています。
恥を強く意識する日本独自の文化依存症候群とされていますが、社会不安障害のケースは世界中で広く見られます。
他人から自分がどう見られるかが気になり過ぎると強迫性障害や摂食障害に発展したり、最悪は引きこもりになるケースも確認されています。
恐怖症の中でも重い症状になる事が多く、ノイローゼやパニック発作をよく起こす事も問題視されています。
恋愛恐怖症への対処、克服法や注意点
思春期に軽度の症状が見られる場合は時間が経つにつれて自然と消滅する事が多く、治療をするかは医師の判断によります。
しかし症状が重い場合や長引く場合は非常に危険で、できるだけ早期に治療を開始する事が勧められています。
不安障害が原因となる場合は薬物治療を長期的に続ける事も視野に入りますが、近年では認知行動療法が優先的に試される傾向が強まっています。
特に森田療法の効果が高い事が実証されており、異性と実際に話をしてみるという曝露療法(エクスポージャ法)が必要に応じて組み合わせる方法がスタンダードになっています。
独自で治療に取り組む事は逆に症状を悪化させるリスクがあるので、治療は必ず医療機関で行うのが前提となります。
まとめ
恋愛恐怖症は対人恐怖症の一例と言われ、不安障害に発展する可能性がある危険な恐怖症です。
そのためできるだけ早期発見と早期治療が望まれているので、悩みを抱えたまま過ごす事は得策ではありません。
家族や周囲とよく相談し、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。
あなたが恋愛恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。